更新履歴

さわりを読む▼をクリックすると更新された内容の冒頭部分がご覧になれますので、久しぶりのご訪問の方はこちらで未読・既読のご確認ができます

日付別の更新チェックはカレンダーの日付をクリック ▼

【  2014年11月  】 

集団に潜む「異邦人」

忘れえぬ光景

2014.11.30 (Sun)

  集団に潜む「異邦人」 もう思い出したくもない佐世保高1惨殺事件であるが、カミュの『異邦人』を思い出してしまった。 「だれかを殺したかった」と凶器を周到に準備していた女子高生。「太陽が眩しかったから」とする主人公ムルソーの偶発的心理には隔たりはあるものの、その潜在動機、深層心理には共通するものが感じられる。 カミュの『異邦人』で描かれているのは、母の死の直後に人を殺した青年である。愛する者の死とい...全文を読む

『忍ぶ川』 三浦哲郎

文学・芸術

2014.11.29 (Sat)

  『忍ぶ川』 三浦哲郎最近の芥川賞作品はほとんど読んだことはない。柴崎友香の『春の庭』を読んでみて、美しい日本と日本人のこころをあらわした三浦哲朗の『忍ぶ川』を思い出し再読してみた。自分の忌まわしい生い立ち(ほんとうはそうではない! 狭い時代、偏見の社会が創り出した倒錯のヴァーチャル空間にすぎない。現代もなにも変わってはいないが)をバネにして私小説を書き、美しい作品を遺した三浦哲朗がいる。その反面...全文を読む

『春の庭』

余白の人生

2014.11.28 (Fri)

  『春の庭』  柴崎友香 二階のベランダから女が頭を突き出し、なにかを見ている。ベランダの手すりに両手を置き、首を伸ばした姿勢を保っていた。  太郎は、窓を閉めようとした手を止めて見ていたが、女はちっとも動かない。黒縁眼鏡に光が反射して視線の行方は正確にはわからないが、顔が向いているのはベランダの正面。ブロック塀の向こうにある、大家の家だ。  アパートは、上から見ると・「・の形になっている。太郎の部...全文を読む

刹那の静止画面

文学・芸術

2014.11.27 (Thu)

  第151回芥川賞作家 特別寄稿  2014.8.6 10:33  大阪と東京と行き来するのに、多いときだと毎月新幹線に乗る。 時間が決まっているとかえって焦るので、たいていは予約せずに直前に切符を買う。自動販売機のタッチパネルで、行き先を選ぶと、数時間後にはわたしは「そこ」にいる。 車窓の風景も、見慣れた。富士山が見えるのは、東京駅を出てだいたい45分後。海が見渡せたり、特徴的な建物が現れると、今はどこらへんを...全文を読む

パトス川柳

文学・芸術

2014.11.26 (Wed)

  パトス川柳ヒューモアを軸とする川柳は、ただ笑い飛ばすだけでパトスがない。アウフヘーベンしたパトス川柳は、嗤いを超えた深淵を覗かせるものがある。ときどきブログ訪問してくれ、独自の生き方を貫き通すことで敬愛している先輩(執筆・出版・千円販売愛好家)と自分のために紹介する。 ラップごしだから戦争はなめらか 戦争を起こす人間は、安全な作戦室のヴァーチャル空間にいて、ラップごしだから手も汚れない。「なめら...全文を読む

ボケの餌食は「公務員」

余白の人生

2014.11.25 (Tue)

  公務員や教員は認知症になりやすい? 2014.08.04 老後への不安から、貯金に励んでいる読者は多いだろう。だが、老後の幸・不幸を左右するのは当然ながらカネの問題だけではない。なかでも深刻なのが「独居老人」問題だ。ぼっち(孤独)、貧乏、ボケ……この「3B」が揃ったとき、老後が限りなく悲惨なものになるのは疑いない。30代、40代のうちに危険因子に気づいておけば、軌道修正もきっと可能だ!  あなたは将来……認知症になる...全文を読む

「時間」は人類を救えるか

余白の人生

2014.11.24 (Mon)

  『時間とは何か』「時間とは何か」は永遠の哲学的問題とこれまでは考えられてきた。しかし、物理的な時間は、物理学的に定義できる。では、意識の流れとしての時間はどう考えたらよいだろうか。  エントロピーの増大としての時間 時間と呼ばれている現象を特徴付けているのは、不可逆性であり、そして孤立系としての宇宙のエントロピーも、不可逆的に増大する。ここから、一部の物理学者は、このエントロピーの法則をエントロピ...全文を読む

“It must be true.”の否定文

教育評論

2014.11.23 (Sun)

  “It must be true.”の否定文は何か ?これは、英文法の問題というよりも、様相論理学の問題である。答えは、“must”という法助動詞(modal auxiliary)を使う以上、二値論理学的にではなくて、多値論理学的に求められなければならない。   認識的様相と義務的様相 日本の中学校の定期考査などでは、You must do it. (それをするべきだ) 義務・必要性 の否定文を作りなさいという問題がよく出される。一般に、否定文を作るに...全文を読む

停雲 陶淵明

余白の人生

2014.11.22 (Sat)

  停雲 〈四言古詩〉 陶淵明 停雲、思親友也。罇湛新醪、園列初榮。願言不從、歎息彌襟。靄靄停雲 濛濛時雨 八表同昏 平路伊阻静寄東軒 春醪獨撫 良朋悠邈 掻首延佇停雲は親友を思う也。罇(たる)には新醪(しんろう)を湛(たた)え、園には初榮(しょえい)列(つら)なる。願えども言(こと)に從(したが)われず、歎息(たんそく) 襟(むね)に弥(み)つ。靄(あい)靄(あい)たる停雲 濛濛(もうもう)たる時雨(じう)八表(はっぴょう) ...全文を読む

文系エリートの末路

時事評論

2014.11.21 (Fri)

  文系エリートの末路日本では文系の大人顔の人間が支配していることは20代でわかっていた。理系はエンジニアとして使われる側であることもわかっていた。未来に希望が持てた時代、つまり高度経済成長時代において、それでも子供じみた理系は文系エリートに従っていれば生活することができた。しかし、残念ながら時代はかわってしまった。文系エリートは科学的に物事を決めることが苦手だ。狭い人間関係、ウェットな社会構造では...全文を読む

極楽老人

余白の人生

2014.11.20 (Thu)

 この古い西洋絵画を観て、どんな物語を思い描くだろうか? 盲目の老人と孫のような少年が寄り添っている。 晩節を汚す老人たち市役所を放火した人の年齢が63歳であった。まさに不良老人時代と言っても過言ではない。万引きも若者よりも老人の増加率が増えている。老人といえば、やさいいイメージがあるが、実態はそうではない。強姦する老人、殺人する老人などさまざまだ。日本は儒教社会である。だから老人は敬わなければなら...全文を読む

水に流す

忘れえぬ光景

2014.11.19 (Wed)

   精 霊 流 し     私の歳時記より                              八月十五日、長崎独特の懐かしい夏の風物詩が年に一度巡り来る。 この日は、日本人にとって決して忘れることのできない終戦記念日でもある。 長崎に原爆が投下されたことによって、癒すことのできない幾多の悲しみを遺し無残な戦火が消えた日である。 四月の転勤で、矢上はかき道の...全文を読む

崖っぷちの大学教育

教育評論

2014.11.18 (Tue)

  崖っぷちの大学教育数年前から、イシコロの授業では、思い切って「紙を使用しない講座」に踏み切った。現代世界の標準を考慮し、我が国と次の世代の将来と見据え、地球環境にやさしい配慮である。使い捨ての紙や木材のために夥しい数の森林が消滅し地球滅亡を加速している。古紙回収・リサイクルなどというものの限られた資源を考えると焼け石に水である。これだけ先端技術・量子力学が進化・発達しても、それを情報教育に活用し...全文を読む

「認知バイアス」の落とし穴

教育評論

2014.11.17 (Mon)

  「認知バイアス」の落とし穴  自分自身が「色眼鏡」人間は自分自身を直接見ることができない。自分の目で自分の顔を見ることはできない。たとえ鏡で見たとしても、その像は左右が反対で、鏡が曇っていれば自分の像はぼやけて見える。人間は自分の目を通してモノを見る。自分の目の歪み(錯覚、錯視、思い込み、記憶の書き換え、恐怖・不安症など)、即ち「色眼鏡」といわれる「認知バイアス」を通してしか相手やモノを見ることが...全文を読む

ハロー効果

教育評論

2014.11.16 (Sun)

  ハロー効果ハロー効果(英:halo effect)は心理学者エドワード・ソーンダイクによって名づけられた造語で、心理的効果の一つ。ある対象を評価をする時に顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。認知バイアスの一種である。 一般にポジティブな方向への歪みを指すことが多いが、ネガティブな方向へのハロー効果も存在する。ハローとは、「後光が差す」と言う時の後光、聖像の光背や光輪のことで...全文を読む

サブリミナル効果は偽科学

教育評論

2014.11.15 (Sat)

  サブリミナル効果は真っ赤なウソ  「サブリミナル効果」。人が知覚する意識と、知覚しえない潜在意識の境界領域より下に刺激を与えることで表れるとされている効果のことで、映像などで人が認識するかしないかのギリギリの瞬間に意図的なメッセージなどを挟み込むという方法がよく知られている。しかし、なんとこれ、科学的確証のない、いわゆる偽科学らしいのだ。 そんな情報や、いまだに信じられている珍学説などの情報満載...全文を読む

サブリミナル効果

教育評論

2014.11.14 (Fri)

  サブリミナル効果サブリミナル効果とは、意識と潜在意識の境界領域より下に刺激を与えることで表れるとされている効果のこと。 サブリミナルとは「潜在意識の」という意味の言葉である。境界領域下の刺激はサブリミナル刺激(Subliminal stimuli)と呼ばれている。 後述するヴィカリーの「Eat Popcorn」に知られるように、刺激による誘導効果が科学的に立証されたことは一度もないが、社会倫理の観点より、放送や映画では規制が講...全文を読む

農家の敵 ミステリーサークル

雑学曼陀羅

2014.11.13 (Thu)

  ミステリーサークル史上最高傑作!   イギリス南西部のドーセット州に一晩にして突如現れた巨大ミステリーサークル(ミステリーサークル=クロップサークルとも。英語ではこちらが一般的です)。麦畑の上に幾何学的な直線や曲線を描いて、120メートル以上にわたり複雑な模様が浮かび上がっている姿を英「Daily Mail」(7月4日付)が伝えています。  ミステリーサークルで夏がはじまる 世界中で発見されているミステリーサー...全文を読む

「法悦の美学」

雑学曼陀羅

2014.11.12 (Wed)

  「法悦(エクスタシー)の美学」  猟奇殺人は、必ずしも性倒錯(エロティシズム、サディズムを含めて)だけではなく、幼児期の虐待(分離不安症、喪失感を含む)やトラウマによって自分自身を嫌って変身を望んでいるという心理分析ができる。その犯人の「変身願望」のメタファーが「蛾」である。また、酒鬼薔薇聖斗の場合は、自ら創り出した「バモイドオキ神信仰」であったろう。「変身願望」に取り憑かれてしまった人間(精神...全文を読む

『羊たちの沈黙』

雑学曼陀羅

2014.11.11 (Tue)

  『羊たちの沈黙』『羊たちの沈黙』(The Silence of the Lambs)は、1991年公開のアメリカ映画。監督はジョナサン・デミ。トマス・ハリスの同名小説をテッド・タリーが脚色。主演はジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス。 第64回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞、脚色賞を受賞した。アカデミー賞主要5部門全てを受賞したのは『或る夜の出来事』、『カッコーの巣の上で』に次いで3作目である。 ...全文を読む

猟奇殺人の深層心理

雑学曼陀羅

2014.11.10 (Mon)

  酒鬼薔薇聖斗の深層心理猟奇殺人の本当の動機は、本人以外は誰もわからないし、実は本人(精神錯乱者)もわかっていない。したがって、人の数だけ個々の動機・原因があり、類型化はなく、精神病理学者、心理学者の分析・解明は不可能と言うことである。戦争も殺人も、特別の動機などなく、欲望や衝動により偶発的に生じるもので、いつどこでどうして起こるか誰にも予測できないのである。いくら研究しても、予知・解明ができない...全文を読む

遺体切断の心理

時事評論

2014.11.09 (Sun)

  殺害された女子生徒 頭殴られ遺体の一部切断 7月27日 20時41分27日未明、長崎県佐世保市のマンションで高校1年生の女子生徒が金属製の工具で頭を殴られたうえ首を絞められて殺害されているのが見つかり、警察は、同級生の15歳の女子生徒を殺人の疑いで逮捕しました。遺体の一部は切断されていて、警察は、事件に至る経緯や動機などについて調べています。27日午前3時半前、佐世保市のマンションの部屋で、市内に住む高...全文を読む

エビータ

雑学曼陀羅

2014.11.08 (Sat)

  エバ・ペロンマリア・エバ・ドゥアルテ・デ・ペロン(María Eva Duarte de Perón、1919年5月7日 - 1952年7月26日)は、アルゼンチンの女優、政治家。フアン・ペロン大統領と結婚し、ファーストレディとなった後は政治にも介入するようになった。親しみを込めて呼ばれる通称としてエビータ(Evita) と呼ばれる。現在でもアルゼンチン国内では人気が高い。 生い立ち マリア・エバ・ドゥアルテはアルゼンチン、パンパス草原の貧し...全文を読む

カタコンベ

2014.11.07 (Fri)

  永遠の生ける聖女 ロザリア・ロンバルドと聖エビータの奇跡  ルルドの奇蹟や神聖な石、聖痕や復活の話など、祈りや聖書にまつわる不思議な話はあまりにも多い。ある場所に行くと、不治と言われた病は癒され、失明した人は視力を回復し、神経病、心臓病の類などもたちまち完治してしまうという話である。また、夢に出てきた予言や予知によって、人の運命を変えてしまうことだってある。どうしても理由のわからぬ現象、説明の...全文を読む

東北大の名門寮 

時事評論

2014.11.06 (Thu)

 入居者の退去が求められた東北大の明善寮=25日午後、仙台市青葉区 過度な飲酒 東北大の名門寮 全員に退去命令   2014.7.25 23:00 [教育]    飲酒トラブルをめぐり、名門寮が揺れている。寮内での過度な飲酒が目に余るとして、東北大学が今月、学生自治寮「明善(めいぜん)寮」=仙台市青葉区=の寮生全員に9月末までの退去を通知。これに対し、寮生らが「やり過ぎだ」と対立を深めているためだ。25日には大学側と...全文を読む

海外旅行と「タブー日本語」

雑学曼陀羅

2014.11.05 (Wed)

  外国人が「誤解を招く」日本語1:人種差別!? そんなつもりなかったのに……「アフロアメリカンが多いことで有名なニューヨークのブルックリン地区で、地元のカフェに入った時のことです。注文したエスプレッソに、砂糖を入れる前に口をつけてしまい、思わず口をついてでたのが”苦っ!”という一言。一瞬周囲がシーンとなりましたが、その時は意味がわからず、あとで理解したときは冷や汗をかきました」察しの良いあなたなら、もう...全文を読む

ゆかた(浴衣)

雑学曼陀羅

2014.11.04 (Tue)

  簡単な「浴衣の帯結び」便利で、機能的な西洋文化の影響で、日本人の衣食住、すべての伝統文化が消えようとしています。日本人であることの証明として、優雅なゆかたを着て歩くことも気分転換になるかもしれません。実は、難しい帯結びにチャレンジしなくても、誰でもたった3分でできる帯結びがあります。本当に簡単でカワイイ帯の結び方をご紹介します。 初心者におすすめな帯結び“リボン返し”浴衣をほとんど着たことがない初...全文を読む

連雨独飮 陶淵明

余白の人生

2014.11.03 (Mon)

  『連雨独飲』  連雨独飮 〈五言古詩〉 陶淵明 運生會歸盡 終古謂之然 世間有松喬 於今定何間故老贈余酒 乃言飮得仙 試酌百情遠 重觴忽忘天天豈去此哉 任眞無所先 雲鶴有奇翼 八表須臾還自我抱玆獨 僶俛四十年 形骸久已化 心在復何言 書き下し文 運生(うんせい)は會(かなら)ず尽くるに帰す終古(しゅうこ) 之れを然(しか)りと謂(い)う世間に松(しょう)喬(きょう)有らば 今に於て 定(はた)して何れの間(かん)にか...全文を読む

返樸帰眞帖

書画・骨董

2014.11.02 (Sun)

  返樸(朴)帰眞帖の背景  少私寡欲 「素(そ)を見(あら)わし、樸を抱け。私を少なくし欲を寡(すく)なくせよ」というのはどういうことなのか。 素というのは、質素、素朴ということだろう。つまり飾り気を取って素地を顕わにせよと言っているわけだが、その素地というのがどんなものであるかが問題である。次の「樸」という言葉は他の章でもたびたび出てくるが、本来の意味は、山から切り出したばかりの木のことである。...全文を読む

歸去來辭 陶淵明

余白の人生

2014.11.01 (Sat)

   歸去來辭 陶淵明 歸去來兮 田園將蕪胡不歸 既自以心爲形役 奚惆悵而獨悲 悟已往之不諫 知來者之可追 實迷途其未遠 覺今是而昨非 舟遙遙以輕颺 風飄飄而吹衣 問征夫以前路 恨晨光之熹微 ・・・・・  帰去来の辞 歸去來兮(かえりなんいざ) 田園 将に蕪れなんとす 胡(なん)ぞ帰らざる 既に自ら心を以て形の役と爲す 奚(なん)ぞ惆悵として獨り悲しむ 已往の諫むまじきを悟り 来る者の追ふ可きを知る 実に途に迷ふこと其...全文を読む

前月     2014年11月       翌月

Menu

プロフィール

イシコロおじさん

Author:イシコロおじさん
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新トラックバック

<カレンダー>

カレンダー

10 | 2014/11 | 12
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

フリーエリア

アクセスカウンター