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【  2015年06月  】 

戦前のこどもたち

忘れえぬ光景

2015.06.30 (Tue)

  戦前のこどもたち井上靖の自伝的小説「しろばんば」には、古き良き時代の日本の子どもたちが生き生きと描かれている。それを読んでいると、非常に複雑な気持ちにさせられる。かつては、日本のどんな片隅でも見られたこうした子どもたちの風景は、今では殆ど見られなくなってしまった。そんな半分哀惜の感情と懐かしさの感情とが入り混じる不思議な気持ちにさせられるのだ。ここでいう「子どもたちの風景」とは、子どもたちが群と...全文を読む

雪国

文学・芸術

2015.06.29 (Mon)

  雪国 川端康成の官能描写川端康成は「雪国」を執筆し始めてから最終的な完成にいたるまでに実に10年以上をかけている。世界の文学史上、ひとつの作品に長い年月を要した例はほかにもあるが、それらは多くの場合、一部の書き直しであったり、余計な部分の削除であったりする場合が多い。ところがこの小説の場合には、幾度か書き足しをしながら、雪だるまのほうに膨れ上がって、長編小説になったという経緯があるようだ。こんな形...全文を読む

化石化するナショナリズム

時事評論

2015.06.28 (Sun)

  化石化するナショナリズムグローバル化とナショナリズムは一見正反対のように見える。グローバル化は基本的には経済をめぐる現象であり、ナショナリズムのほうは政治的な現象だという違いはあるけれど、グローバル化が進めば国境の壁が低くなり、したがってナショナリズムも弱くなるのではないか。というのも、ナショナリズムとは基本的には国境の壁があることを前提にした現象だから、今後、グローバル化がいっそう進んでいけば...全文を読む

「荒地」 英詩

教育評論

2015.06.27 (Sat)

  T.S.エリオット 「荒地」  T.S.エリオットの詩「荒地」から「雷がいったこと」 (壺齋散人訳)  汗だらけの顔を赤く照らす松明の後で  庭園を満たす冷たい沈黙の後で  岩地での苦悩の後で  叫び声と泣き声が聞こえ  牢獄と宮殿 そして春雷の残響が  遥か山々を超えてこだまする  生きていた者は今は死に  生きていた俺たちは今や死につつある  わずかな忍耐を伴いながら  この部分は雷が語るということ...全文を読む

望郷

忘れえぬ光景

2015.06.26 (Fri)

  望郷(Pépé le Moko)  ジュリアン・デュヴィヴィエ(Julien Duvivier)の映画「望郷(Pépé le Moko)」(1937年)は、「地の果てを行く」(1935年)と同じく、アフリカを舞台にしたものである。どちらの作品もジャン・ギャバン(Jean Gabin)が主演している。「地の果てを行く」の中のギャバンはフランスで殺人事件を犯し、官憲の追及を逃れるためにモロッコの外人部隊に潜伏する男に扮していたが、この映画「望郷」のなかで...全文を読む

太陽がいっぱい 

忘れえぬ光景

2015.06.25 (Thu)

  太陽がいっぱい ルネ・クレマン1960年のフランス映画「太陽がいっぱい(Plein Soleil)」は、何といってもアラン・ドロン(Alain Delon)を一躍大スターにした映画だ。フランス映画には、ほぼ10年ごとに大スターが現れる。1930年代にはジャン・ギャバン、40年代にはジャン・マレー、50年代にはジェラール・フィリップが現れた。アラン・ドロンはそれらに引き続いて、60年代以降のフランス映画を代表する看板スターになった。そ...全文を読む

日本の思想・哲学は輸入品

文学・芸術

2015.06.24 (Wed)

  廣松渉の認識論  「世界の共同主観的存在構造」廣松渉といえば、ユニークなマルクス主義者として、1960年代前後の日本の新左翼的言説の中心にいた人物として評価されるのが普通だが、彼にはもうひとつ、哲学者としての顔があった。というのも、かれは東大の哲学教授であったわけだし、そのような立場から、日本の哲学界の歴史的な傾向に掉さすようなかたちで、哲学的な思考を展開してもいたわけである。日本の哲学界の歴史的な...全文を読む

男性用ピル

雑学曼陀羅

2015.06.23 (Tue)

  男性用ピルはセックス革命をもたらすか?これまで経口避妊薬(ピル)といえば女性の飲むものに限られていたが、男性用経口避妊薬の開発も現実化してきたという。これは、ニューギニア島に自生するガンダルサという草の成分を利用したもので、これまでの実験によれば、避妊成功率は99パーセントに上るという。しかも、女性用のピルと違ってほとんど副作用がない。これをセックスの一時間前に飲めば、安心してセックスが楽しめる...全文を読む

『人道・徳義』は散佚語に

時事評論

2015.06.22 (Mon)

  人道は死語になった?人道は死語になった、こういって嘆いているのは鋭い時評で定評のある作家高村薫さんだ。高村さんは、最近世界で立て続けに起きている紛争を前にして、人道に反した行為がなぜこうもまかり通っているのか、読書誌「図書」への投稿の中で、疑問を投げかけているのだ(「この夏に死んだ言葉」図書2014年10月号)。中東のガザ地区では、イスラエルとハマスの戦闘開始からわずか一か月足らずで1800人以上の人が犠...全文を読む

長寿と健康寿命

雑学曼陀羅

2015.06.21 (Sun)

  日本は世界一の長寿国 100歳人口も世界一毎年敬老の日には、日本の長寿人口の動向が政府によって発表されるが、この日(9月15日)に発表されたデータでも、日本があいかわらず世界一の長寿国であることが裏付けられた。それによれば、100歳以上のお年寄りの人口が、58820人に達したそうだ。これは人口10万人について46.2人の割合だ。2010年におけるアメリカのそれが17.3人だったのと比較しても、日本がいかに長寿国であるか、実...全文を読む

大学病院の信用失墜

時事評論

2015.06.20 (Sat)

  群大、開腹手術でも10人死亡…腹腔鏡と同医師  12月22日(月)3時0分配信  群馬大学病院(前橋市)で腹腔鏡(ふくくうきょう)を使う高難度の肝臓手術を受けた患者8人が死亡した問題で、腹腔鏡手術を手がけた第二外科(消化器外科)による肝臓の開腹手術でも、過去5年間で、84人中10人が術後3か月以内に死亡していたことが関係者への取材でわかった。  開腹手術の死亡率は11・9%に上り、全国的な肝臓の開腹手術の...全文を読む

白楽天 漢詩

文学・芸術

2015.06.19 (Fri)

  自詠老身示諸家屬 白楽天 白楽天の五言古詩「自ら老身を詠じ諸家屬に示す」  壽及七十五  壽は七十五に及び  俸沾五十千  俸は五十千に沾ふ  夫妻偕老日  夫妻 偕老の日  甥侄聚居年  甥侄 聚居の年  粥美嚐新米  粥は美にして新米を嚐め  袍溫換故綿  袍は溫かにして故綿を換ふ  家居雖濩落  家居 濩落と雖も  眷屬幸團圓  眷屬 幸ひに團圓たり  置榻素屏下  榻を置く 素屏の下  ...全文を読む

日本人の深い脳内傷跡

時事評論

2015.06.18 (Thu)

 日本人は、なぜ原爆を落とした国に賠償責任を問えないのだろう?なぜ、原爆を落とした国の軍隊に護られて、平和を貪っているのだろう? 日本人の深い脳内傷跡 自虐史観日本の歴史教育は自虐史観という方がいますが、日本が過去に侵略戦争をした事のどこが自虐的なのですか? その事で何か責任を感じたり罪悪感を感じたりするのでしょうか? 賠償も終わっており60年以上前の事なので特にネガティブに受け取る事は何も無いと思うの...全文を読む

しろばんば

文学・芸術

2015.06.17 (Wed)

  しろばんば 井上靖 あらすじその頃の、と言っても大正四、五年のことで、今から四十数年前のことだが、夕方になると、決まって村の子供たちは口々に ゛しろばんば、しろばんば゛と叫びながら、家の前の街道をあっちに走ったり、こっちに走ったりしながら夕闇のたちこめ始めた空間を綿屑でも舞っているように浮遊している白い小さな生きものを追いかけて遊んだ。素手でそれを掴み取ろうとして飛び上がったり、ひばの小枝を折っ...全文を読む

欧米の戦勝国史観

時事評論

2015.06.16 (Tue)

  欧米の戦勝国史観   GHQ宣伝「南京虐殺2万人」、NYT紙また慰安婦… アメリカの反日世論に屈すべからず 敗戦国史観、日本人自身が克服を( 20141219)  勝者の歴史の押しつけ 歴史(ヒストリー)はある意味では、「彼の・物語(ヒズ・ストーリー)」、勝者の物語である。 勝者の側から見た史観が語られるだけである。 戦争という正気を逸脱し、生き残るため、勝ち残るために、狂気の行動や振る舞いを余儀なくされた...全文を読む

泣いて馬謖を斬る

忘れえぬ光景

2015.06.15 (Mon)

  泣いて馬謖を斬る 出典『三国志』「蜀書馬良伝」 蜀(蜀漢)の武将・馬謖が、街亭の戦いで諸葛亮の指示に背いて敗戦を招いた。この責任をとり馬謖は処刑されることになるが、愛弟子の馬謖の処刑に踏み切るにあたり諸葛亮は涙を流した。後に蒋琬から「馬謖ほどの有能な将を」と彼を惜しむ意見もあったが、諸葛亮は「軍律の遵守が最優先」と再び涙を流しながら答えたという。この故事に関する記述は、「正史」と小説『三国志演義...全文を読む

オショロコマ 仙峡の麗人

雑学曼陀羅

2015.06.14 (Sun)

 オショロコマ 幽仙峡の麗人オショロコマ Salvelinus malma は、サケ目サケ科に属する魚。カラフトイワナとも呼ぶ。 イワナと比べると、さらに水温が低くなる寒冷気候に適応した種である。分布 北極海および北部太平洋沿岸に分布する。日本では北海道にのみ分布する。北海道では大雪山系、日高山系の山岳渓流に多く、知床半島にも分布する。自然分布の南限は、太平洋側が十勝川水系、日本海側が千走川水系とされている。 生態 産卵...全文を読む

エメラルドグリーンの徳利

やきもの

2015.06.13 (Sat)

  エメラルドグリーンの徳利 泥縄窯2013晩秋窯開き晩秋の窯開きの案内状が届いて出かけた。現在の黒髪山系・男岩(写真背景の尖った岩山)の麓に位置する御門に築窯されて9年になる。窯の性質を熟知し、研究・改良を重ねた成果が徐々に現れていた。窯が馴染まないときは、茶色系の作品が多かったが、窯焚きの回数につれてグリーン系、ブルー系、赤、黒、黄色の落ち着いたみごとな発色が生じるようになった。釉薬を掛けずに、...全文を読む

信楽の穴窯作家

やきもの

2015.06.12 (Fri)

 神崎紫峰 信楽の穴窯作家神崎紫峰は、イシコロが好きな、穴窯による焼き締め作家である。国内のみならず、世界中に彼の愛好家は多いようである。彼の作品の中でも、他の作品は別として、とりわけ古伊賀の花入れ写しが賞玩に値する。ロクロ成形や口作り、彩りが女性的で優しく、上品すぎてやきしめ本来の荒々しさに乏しい難点もあるが。これは、制作者である彼の性格や人となりを表現しているのだからいたしかたあるまい。やはり、...全文を読む

魚冥利の一生Ⅱ

忘れえぬ光景

2015.06.11 (Thu)

  魚冥利の一生 Ⅱ イシコロの釣りの師匠・タケイチくんから、忘年会のお誘いがあった。 二組の夫婦4人のささやかな年忘れ会だが、魚と格闘した昔話に話がはずむことだろう。 今朝は、めずらしく、夕べから日本全土を覆う寒気団の影響で、周囲の山々も真っ白に雪化粧をしている。 底冷えのする一日になるだろうが、こころはほのぼのと暖かい。 (20141217 謹記)  4月に警察署長を退職したイシコロの釣りの師匠・タケイチ...全文を読む

賀状は人を語る

余白の人生

2015.06.10 (Wed)

  賀状は人を語る年賀状の季節が巡ってきた。現職の時と比べれば、当然のことながら加齢とともに賀状の枚数も減ってくる。おそらくは、これから生涯顔を合わせることもない人々から、年に一度の便りは嬉しいものだ。その人との一期一会の場面を思い出してなつかしい。賀状の文言や写真でその人の品格や生き様が伝わってくる。賀状は、無意識の自己表現でその人を物語るから、ある意味ではお里が知れて、怖くもある。多忙ゆえか、表...全文を読む

幸福の心理 

雑学曼陀羅

2015.06.09 (Tue)

  シャーデンフロイデ (独: Schadenfreude)人間は本当に落ちるところまで落ちると、もはや他人の不幸を喜ぶ以外の楽しみはなくなってしまう。(ゲーテ)シャーデンフロイデ(独: Schadenfreude)とは、他者の不幸、悲しみ、苦しみ、失敗を見聞きした時に生じる、喜び、嬉しさといった快い感情をいう。日本語で言う「ざまあ見ろ」の感情であり、日本でのシャーデンフロイデの類義語としては「隣(他人)の不幸は鴨(蜜)の味」、...全文を読む

『東方見聞録』(3) 

文学・芸術

2015.06.08 (Mon)

  『東方見聞録』(3)  マルコたちが上都に迎えられたとき、フビライは60歳になっていた。巨大なゲルのまわりには300羽のハヤブサと数えきれない猟犬が飼われていた。12月になると冬の大都に宰相の座が移った。  『東方見聞録』には、宮殿がおびただしい彫刻や絵画で飾られ、皇后や私妾たちの部屋が用意されていて、4人の皇后にそれぞれ1万人ほどの召使と300人の侍女がいたなどと書かれている。  マルコは、大都...全文を読む

『東方見聞録』(2)

文学・芸術

2015.06.07 (Sun)

  『東方見聞録』(2)  ニコロとマテオの東方旅行はむろん商売の旅である。当時の交易商人の多くは街道で塩や毛皮や奴隷を主要商品として交換することにしていたはずだが、ポーロ家は村落やイスラーム都市に入り込み、金や宝石や香辛料を交易するのが得意だったようだ。  そのほうが陸地を動きまわる商人にとって軽くて捌きやすかったからだろうが、ポーロ兄弟が金や宝石や香辛料を交易していたこととイスラーム経済と肌で接し...全文を読む

『東方見聞録』(1)

文学・芸術

2015.06.06 (Sat)

  『東方見聞録』(1)ヴェネツィアの父と伯父とマルコ・ポーロ。 なぜにこの交易商人の3人だけが 13世紀の大モンゴル時代の あの危険と交易と戦乱のユーラシアとアジアを越えて 二度にわたるフビライ・ハーンとの 親しい接触をなしとげられたのだろうか。 いまなおその謎はまったく解明されていない。 しかし『東方見聞録』の写本群が、 それまでのアジア中心世界を100年後に蘇らせ、 次の100年でヨーロッパ中心に変え...全文を読む

毒と薬

雑学曼陀羅

2015.06.05 (Fri)

  「毒と薬のひみつ」毒も薬も使い方しだい、正しい知識で毒を制したほうがよい。酒は百薬の長、適度に飲めば長寿の薬、過ぎれば中毒症。ワラビもクモもスズメバチも毒をもっている。 麻黄は漢方薬にもなるが、幻覚剤にもなる。 ニトログリセリンは爆薬にもなり、心臓発作にも効く。 薬と毒は一緒につくられてきたと見たほうがいい。 だから自然にも人体にも、工場にも食卓にも、 葉っぱにも化粧品にも、薬と毒がある。 毒と薬はな...全文を読む

やっとオトした

時事評論

2015.06.04 (Thu)

  青酸カリ殺人事件 20141212証拠不十分のまま起訴、ということで、すっきりしない事件であった。と思っていたら、やっと事件への関与を認める供述をはじめた。よくぞオト(自白)してくれた。取調官の粘り腰に拍手を贈りたい。広告業、印刷業にたずさわる人たちが連続して不審死を遂げた、という話を耳にしたことがあるが、当事者は内心穏やかではないだろう。発覚しなかったにせよ、法改正で殺人の時効がなくなった現在である。...全文を読む

今年の社長

雑学曼陀羅

2015.06.03 (Wed)

  「今年の社長」 人気投票 トヨタ章男社長、「今年の社長」で万年2位以下  絶対に孫正義や柳井正に負ける理由 年末恒例の産業能率大学による「社長が選ぶ 今年の社長」が発表された。第1位には2年連続4回目となるソフトバンクの孫正義氏が選ばれた。 「社長が選ぶ 今年の社長」は同大学が2008年から行っているインターネット調査で、従業員10人以上の企業経営者を対象に、その年の最優秀経営者を尋ねてまとめている。今年...全文を読む

道祖神と古事記

雑学曼陀羅

2015.06.02 (Tue)

  道祖神 道祖神(どうそじん、どうそしん)は、路傍の神である。集落の境や村の中心、 村内と村外の境界や道の辻、三叉路などに主に石碑や石像の形態で祀られる神で、松尾芭蕉の「奥の細道」では旅に誘う神様として冒頭に登場する。村の守り神、子孫繁栄、近世では旅や交通安全の神として信仰されている。 古い時代のものは男女一対を象徴するものになっている。餅つき(男女の性交を象徴する)などにもその痕跡が残る。 道祖神は...全文を読む

青年海外協力隊(2)

教育評論

2015.06.01 (Mon)

  青年海外協力隊 ブータン体験記  Posted:2013/07/26 11:26 どこの家庭にもあるモノとは!? 帰国して早いもので一ヶ月ちょっとがあっという間に経ってしまった。何をするにも効率的・合理的で何不自由なく生活できてしまう日本。ブータンの非効率的な日常を思い出すと、すべてが時短で動いてるような錯角さえ覚える。とはいっても2年も住めば都。時に、あの不自由だった生活がなつかしく、そして恋しく思えるもの。未だに...全文を読む

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