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時事評論

醜い美の奴隷たち

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 醜い美の奴隷たち


「二重まぶたのぱっちりした大きな目、スッと通った高い鼻に、シャープな顎」の女性。
この「3要素を持った女性」を想像した時、あなたの頭にはどんな女性の姿が浮かんでいますか?
多くの方の頭には、“美しい女性”の姿が浮かんだのではないでしょうか。

現在日本では、メディアによる「ハーフ・外国人顔 崇拝」がピークを迎えています。

ハーフ芸能人を日々テレビで目にするようになり、有名雑誌でも「ハーフ顔メイク」でシャープな輪郭や高い鼻を再現する特集が組まれ、街には外国人のような目を手に入れるため、カラコンやつけまつ毛、まつエクをした女性たちが溢れています。

メディアが「外国人顔」をもてはやした結果、白人女性の特徴である大きな目、高い鼻、シャープな輪郭が「美人の必須条件」とされるようになった日本では、「外国人顔への憧れ」は加熱の一途を辿っていますが、実はこれは韓国や中国でも同様。
メディアによって造り上げられた“美”を追求し、その狭い“美の定義”に囚われる「美の奴隷」が増えているのです。

 「美の奴隷」の醜い真実

メディアが定義する「美しい人の条件」を獲得すべく、あらゆる手を尽くす「美の奴隷」たち。
そんな女性たちが世界一多い国として有名な韓国では、あるアーティストが「美」の裏側に隠された「醜い真実」を描きだします。

韓国人アーティストJi Yeoは、整形手術直後の一般女性たちが「Recovery Room(癒し部屋)」にて傷が癒えるまでを待つ姿をとらえます。

「この作品を通して、韓国で女性たちが背負う“社会的なプレッシャー”と、それに対して彼女達が支払っている“身体的な代償”を伝えたかった」と語る彼女。

韓国では、整形によって“美しい顔”を手に入れることで就職時に有利になる事実や、男性主導で作り上げられたメディアで映し出される“実在しえない女性の美”を押し付けられた女性たちが感じる苦痛を、彼女は作品で訴えかけているのです。

 「アジア人っぽく見えないこと」

5人に1人が整形手術を受けている韓国では、Ji Yeoさんの作品中に見られるような整形は非常に一般的だそうで、WIREDによると、彼女達の整形の最大の目的は「自らの顔から“アジア感”をなくすこと」にあるそうです。

VICE magazineのインタビューに答える整形外科医は、次のように語っています。
「多くの患者は“白人女性”のような、大きな目と筋の通った鼻。そしてシャープな顎を手に入れるためにクリニックに訪れます。」

韓国人のみならず中国や日本からも患者が訪れるこのクリニックでは、女性たちは白人女性のような外見を目指し、「可能な限り自分の顔から“アジア感”を消し去ろうとしている」ということなのですが、これは言ってみれば、日本で流行中の「ハーフ顔・外国人顔メイク」と同じような現象ではないでしょうか?

自分たちはアジア人であるにも関わらず、その“個性”を可能な限り消し去ることが“美しい”とされる。
一体なぜ、東アジア圏でこのような事態が発生しているのでしょうか?

 「皆と同じ」が「美しいこと」

中国、韓国、日本では、欧米に比べると移民が少ないため、単一民族、つまり「同じような文化的背景の元に生まれた、同じような顔をしている人」だけで、一つの国が構成されています。

そもそも皆同じような環境で育っているので、価値観が似ている傾向が強く、更には同じような顔をしている人が多いので、結果的に、“美しい”の定義が単一化され、女性たち皆がこぞって、“たった一つの正しいとされる美”を追求し続けるのではないかと感じます。

恐らく、欧米のような多民族国家では、このように「美の定義」が単一化されることは到底ありえないはずです。

なぜなら、そもそも生まれた文化的背景が異なる人が集まっているため、“美”に対する価値観は個人間で異なっており、さらに、人種的に様々な“外見”の人々が混在しているので、「一つの美の形」に誰もが共感することができないからです。

それを示すように、アメリカの大手化粧品ストアSeforaの広告は、このようにあらゆる人種の“美”を象徴するポスターが掲載され、「美の多様性」を示しています。

 狂った「美の文化」

「まったく同じ“美の定義”に全員が同調し、それを全員が目指すこと」

「同じことが美しい」とされるこのアジア圏特有の「美の文化」の中で、メディアが過剰に「“美”の象徴として白人女性」を起用し続けた結果、我々アジア人は「白人女性こそが“美”である」という認識を共通で持ってしまうようになってしまいました。
西洋の長期にわたる植民地支配により、白人・西洋文化に対する東洋人のあこがれや劣等感が原因となっているのでしょう。
そして、そんなアジアには存在しない“美”を追求した結果として「白人女性の顔を人工的に創る整形」や「外国人風メイク」が流行しているのかもしれません。

 アジア人は美しくなれない?

CNN Newsによると、東アジア人のたった15%だけが二重まぶたを生まれつき持っているそうです。

つまり、「二重まぶたで鼻が高くて尖った顎の女性」が「“美しい人”の定義」ならば、アジア人のわずか15%の人たちだけが「生まれながらに“美しい”」可能性があるということになるのです。

更にいうと、そのたった15%の人も、筋の通った鼻やシャープな顎を持っているとは限らないので、そう考えると「一体アジア人女性の何%の人たちが、生まれながらに“美しい”のか?」 そんな疑問が生じてきます。

 本当に正しい「“美”の姿」とは?

現在メディアで活躍しているハーフの方々が美しいのは間違いありませんし、日本人が憧れるような色白で目が大きくで鼻がスッと通った白人女性の顔が素敵なのも納得できます。

しかし、だからといってアジア人女性がそもそも持っていない“美”を追い求め、その定義に押し込められて、「個性を隠すことで“美しい”」と感じることは、異常に感じませんか?

“美”の捉え方は個人によって様々ですが、もともと持っていないものを人工的に創り上げることが“美”とされる。
そんなメディアによってつくりあげられた「美のイメージ」は、あなたが本当に正しいと思える「“美”の姿」なのでしょうか?

 (Posted by Be inspired!)


 だから、悲しいかないつまで経っても、白人の植民地を免れないわけだ。 



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