文学・芸術

視点 角度の違い

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 視点 角度の違い


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 視点が変われば、紋様の美も変容する


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美(真善美)の捉え方も、観る角度によって千変万化する。
人の数だけ、正しい主張・正義があるのと同じことだろう。
ただ、残念なことに、その人が生涯に直接体験したことだけなので限られてくる。


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真実一路、正義は一つ、この在りもしない厄介なアフォリズムに、ニンゲンは攪乱され悩まされてきた。
マクロ的視点で観なくても、赤・青・白・黒の色彩の色合いは人の数だけ無限に在る。
この不幸で悲惨な文明の衝突(サミュエル・ハンチントンの言葉を借用すれば)は、分離統合、集合離散は、人類滅亡の時点まで終わることがない。いやはや滑稽で洒落にもならない。


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この検証的体験を目の当たりにしたのは、学生時代の友人の地質工学研究室だった。
岩石の薄いプレパラートを拡大顕微鏡で見せてもらったときのことだ。
360度、1度ずつ角度を変えても、全く異なる美しい紋様が現れることだった。
この新しい発見は、青天の霹靂で、それまでの未熟な人生観を覆されてしまった。
爾来、この観察法は、ものの捉え方、ニンゲン観察などあらゆる分野で、基盤となっている。


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ニンゲンがしていることは、いくら見聞を広めても、自分の確かな観察眼で直接体験をしないかぎり、記憶や身体に焼付くことはない。
ヒト(他者)の言葉を信じるな、己の眼を信じよ、 と言われる所以である。


s-2016 唐木造 扁額1 極上細工 古民具 高さ約105cm 幅約107cm


中国古典絵画・骨董に眼がないイシコロである。
107cm四方の唐木紫檀格子窓枠に魅せられて、ヤフオクで落札し、角度の違いによる紋様の美を再現したくて、学生時代の岩石プレパラートと同様に実験・検証してみた。


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何十枚角度を変えて撮影しても、どれ一つとして同じ紋様はない。
360度+∞ の感知能力は、人類の頭脳のキャパを超越しているからいたしかたない。

半世紀以上も前の感動が、生々しくよみがえり感無量だった。



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