書画・骨董

幻の茶入れ

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 蘇った茶入 塩筒黒高麗


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 20161010 around


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1300℃の登り窯の鬩ぎ合う炎の嵐の中で、自然の釉薬がドロドロに溶けてやきもの同志がくっついてしまう。
窯を開いたとき両者は、ビードロ状になって接着し切り離すことはできない。

折角丹精込めて製作した作品が双方とも切り離せず傷ついて商品にはならない。
やきしめ陶だからなんとか一方を生かしたいと思えば、小さい方の作品を無理に剥ぎ取るか毀してしまわなければならない。


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この時、壺の胴壁に穴が開いてしまう。
茶入れとして作られた姫壺:h6.6 d6.5cm にポッカリ空いた穴をパテで修復して復元を試みた。
これまで長年修復の腕を磨いてきただけに、イシコロ好みに仕上げた。


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桃山時代の茶人たちが観たら、喉から手が出るような垂涎の茶入れが誕生した。
大袈裟に言えば、千利休や信長・秀吉が一国一城と交換してもいいような見事な出来映えである??


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美の世界は、所詮は百人百様人それぞれ、自己満足の世界に過ぎない。

古いから、高価だから、有名だから、銘品だから、と言って貴いとは限らない。

おのれの審美眼、鑑識眼を満足させ、賞玩に値すればそれでよいのである。
観る者によってそれぞれ評価や価値観が違ってくるが、それは当然の成りゆきだ。

人の数だけ正しい主張があるわけだから、善悪の区別など無いのも同然だ。
目くじらを立てずに、冷静に正当な利害の裁定・鑑識眼を持たないと純粋な子供のようにすぐ欺されてしまう。


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 泥縄窯作品 塩筒茶碗


2016 00 安部安人 黒備前・伊部手
 安部安人 黒備前・伊部手

現代備前陶磁にいささか興味を失った中で、陶芸作家・安部安人の個性の強い造形・フォルムには見所がある。黒備前・伊部手とも言われる黒を基調とした平安様式の地下穴窯焼成による独特の魅力を醸しているためかもしれない。また、この光沢を殺した燻しの黒色は朝鮮半島の古陶磁・黒高麗と共通する奥の深さがたまらない。



今朝の散歩帰り、稀少な脂が乗った真サバの活魚をはじめてジゲモンで手に入れた。
生刺身、シメサバ、鯖寿司にぎりにして、サバ三昧に漬れるぞ。
泥縄窯作黒高麗:h6.6 d7.8cm のぐい呑みで一杯やれば亦々一樂だ。



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