やきもの

柿の蔕茶碗

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2016 00 伊羅保茶碗 柿の蔕茶碗 銘「毘沙門」畠山記念館
 
 柿の蔕茶碗 銘「毘沙門」 畠山記念館

井戸茶碗同様に大変侘びた見た目を持っている柿の蔕茶碗です。他の茶碗との判別は至極簡単で、独特の形状をした胴、ゴツゴツした肌、柿の蔕のごとき渋茶色の特徴があればそれは柿の蔕茶碗でしょう。上の「毘沙門」は柿の蔕の代表作で、国の重要文化財に指定されています。井戸とは違って貫入・カイラギはありませんが、井戸とはまた違った味わい深い侘びが宿っています。




 高麗伊羅保 柿の蔕茶碗


2016 00 伊羅保茶碗 黄伊羅保 柿の蔕茶碗


 伊羅保茶碗


伊羅保茶碗(いらぼちゃわん) とは、高麗茶碗の一種で、多くは江戸時代初期に日本からの注文で作られたと考えられています。
伊羅保の名前は、砂まじりの肌の手触りがいらいら(ざらざら)しているところに由来するとされています。

作行は、やや薄めで、形は深め、胴はあまり張らず、腰から口まで真直ぐに延び、口が大きく開いていいます。
素地は、鉄分が多い褐色の砂まじりの土で、轆轤目が筋立ち、石灰の多い伊羅保釉(土灰釉)を高台まで薄く総掛けしてあり、土見ずになっています。

伊羅保茶碗には、「古伊羅保(こいらぼ)」、「黄伊羅保(きいらぼ)」、「釘彫伊羅保(くぎぼりいらぼ)」、「片身替(かたみがわり)」などがあります。

「古伊羅保」は、大振りで、口縁には形成のとき土が不足して別の土を付け足した「べべら」があり、口縁の切り回しがあり、高台は竹の節、時には小石も混じって「石はぜ」が出たものもあります。見込みに白刷毛目(内刷毛)が一回りあり「伊羅保の内ばけ」といって約束になっています。


2016 00 伊羅保茶碗 黄伊羅保1 柿の蔕茶碗


「黄伊羅保」は、黄釉の掛かったものをいい、やや端反で口縁は切り回し樋口(といくち)になっていて、べべら、見込みの砂目、竹の節高台が約束事になっています。

「釘彫伊羅保」は、高台内に釘で彫ったような巴状の彫があり、口縁は切り廻しないが山道になりべべらがあり、高台は竹の節でなく兜巾もありません。

「片身替」は、失透の井戸釉と伊羅保釉が掛け分けになったもので、高台は竹の節、兜巾は丸く大きく、たいてい「べべら」や「石はぜ」があり、見込みは刷毛目が半回りして(井刷毛)必ず刷毛先を見るのが約束になっています。



2016 00 伊羅保茶碗 柿乃蔕茶碗


 柿の蔕茶碗 


柿の蔕茶碗(かきのへたちゃわん) とは、高麗茶碗の一種で、李朝初期に焼かれたとされています。
柿の蔕の名前は、茶碗を伏せた形と色あいが、柿の蔕のように見えるところに由来するといいます。

鉄分の多い砂混じりの素地に、薄く釉薬をかけ、釉肌は暗褐色で、土味はザングリして、やや厚手でだが、手取は軽く、渋く侘びた作ぶりです。

形は、口縁は箆で切り廻しがあり樋口(といくち)になっていて、腰に段があり、懐は広く、高台は撥高台(ばちこうだい)で、高台内は丸削りになっています。

斗々屋の一種といわれています。

柿の蔕茶碗では、「京極」(徳川美術館)、「毘沙門堂」(畠山記念館)、「大津」(藤田美術館)が著名です。



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