雑学曼陀羅

寒蘭 折鶴芸編隊

 ←銘 「銀河九天」  →河井寛次郎と民藝運動
s-IMGP6983.jpg




 寒蘭 折鶴の編隊


今年手に入れた寒蘭が開花して、部屋中芳香のルツボになっている。
無銘の山取り、と言って譲り受けたなかに、折鶴芸をもった青花があって驚いた。

三枚の外弁頂点(天弁)が五顆すべて同じ方向を向き、さながら鶴の北帰行で観る編隊飛行である。
内弁が開かずに先端が交差して燕尾(えんび)形になっているのも品がよく興を添えている。


s-IMGP6901.jpg


二、三花折鶴芸をみせることはあっても、全花に見られるのは非常に珍しいそうである。
希少価値の視点からみたら、突然変異、奇形、アルビノ(豊雪・白花白化)の仲間で、変種・異端の存在に過ぎぬ。

人間社会なら、他と同じ姿かたちをしていないということで、ひどい虐待・イジメを受けることになる。
それなのに、付加価値をつけて高値で取引され、それを愛でて喜んでいる始末だ。

値打ちなどどうでもいいが、寒蘭学習上、未知との遭遇でなんだか嬉しくなった。
イシコロ自身、珍奇な物に対する残酷な願望が内在するからニンゲンは始末に負えない。


s-IMGP6981.jpg


折鶴は土佐寒蘭の素心「水月」が有名で、桃花「日光」に舞い降りたら価値が高くなるそうだ。
我家の無銘の青花に、五羽も舞い降りただけで縁起がいい。


2016 00 寒蘭 日光a 土佐の桃花を代表する名花


まったく愚かなことだが、この世は付加価値の評価で成り立っている。

ニンゲン、生き物、動植物、無生物、鉱物・・・悉皆成仏系に変わりはないのに。
希少だからという価値基準による評価だけでもなさそうだ。


2016 00 寒蘭 日光 土佐の桃花を代表する名花


私にとって、寒蘭は芳香だけでよいから姿形の麗しい有名ブランド・銘柄でなくてもよい。
愛好家・蘭キチのようにはなれなくて、蘭舎を作り、嵌りこむ気もない。
寒蘭の芳香はそれぞれ微妙な違いがあっても、人好きずきで付加価値が付くことは無く平等である。


2016 00 寒蘭 水月 すいげつ 素心 宿毛市楠山


お香の世界は、蘭奢待、伽羅、沈香、白檀・・・とピンからキリまでランク付けされる。
有名ブランドの香水も同じ扱いを受けている。



スポンサーサイト



もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 
もくじ  3kaku_s_L.png 愛娘 Erika
もくじ  3kaku_s_L.png やきもの
もくじ  3kaku_s_L.png 余白の人生
もくじ  3kaku_s_L.png 忘れえぬ光景
もくじ  3kaku_s_L.png 文学・芸術
もくじ  3kaku_s_L.png 雑学曼陀羅
もくじ  3kaku_s_L.png 時事評論
もくじ  3kaku_s_L.png 教育評論
もくじ  3kaku_s_L.png 書画・骨董

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【銘 「銀河九天」 】へ
  • 【河井寛次郎と民藝運動】へ