忘れえぬ光景

体外離脱体験(2)

 ←体外離脱体験(1) →体外離脱体験(3)
ドッペルゲンガー img_391812_26114663_0



 体外離脱体験(2)


体外離脱体験といっても多岐にわたる。

人間は、理性と感情の生き物だから、ふだんは両方のバランスをとりながら生活している。
ところが、このバランスが崩れて感情だけの動物と化したときにはいろいろな障害が起こる。

いつものように、あくまでも仮説であるから鵜呑みにしてはいけない。

老人のみならず、老若男女すべてが、精神や肉体のバランスを崩したときに陥る。

超常現象、薬物(麻薬)、精神疾患(ノイローゼなど)、PTSD、発達障害、二重人格障害、過度の自己愛、思いこみ・・・実に多岐にわたる。

以下、検証してみる。


 ドッペルゲンガー

ドッペルゲンガー(独: Doppelgänger)は、「生きている人間の霊的な生き写し」を意味する。
逐語訳すると「二重(分身)の歩く者」となる。

Doppel(ドッペル)とは、英語でdouble、「写し、コピー」という意味である。

以上の意味から、自分の姿を第三者が違うところで見る、または、自分が異なった自分自身を見る現象のことである。自ら自分の「ドッペルゲンガー」現象を体験した場合には、「その者の寿命が尽きる寸前の証」という民間伝承もあり、未確認ながらそのような例が数例あったということで、過去には恐れられていた現象でもある。

ドッペルゲンガーの特徴として、
ドッペルゲンガーの人物は周囲の人間と会話をしない。
本人に関係のある場所に出現する。

死期が近い人物がドッペルゲンガーを見るという事から、「ドッペルゲンガーを見ると死期が近い」という民間伝承が生まれたとも考えられる。

なお、もしも運悪くドッペルゲンガーに遭遇してしまった場合は、どういう言葉でもいいので、そのドッペルゲンガーを罵倒すれば助かるといわれるが、詳細は不明。

アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンや芥川龍之介、帝政ロシアのエカテリーナ2世等の著名人が、自身のドッペルゲンガーを見たという記録も残されている。19世紀のフランス人のエミリー・サジェもドッペルゲンガーの実例として知られ、同時に40人以上もの人々によってドッペルゲンガーが目撃されたといわれる。

また本人が本人に遭遇した例ではないが、古代の哲学者ピュタゴラスは、ある時の同じ日の同じ時刻にイタリア半島のメタポンティオンとクロトンの両所で大勢の人々に目撃されたという。

 自己像幻視

医学においては、Autoscopy(AS 自己像幻視)といい、例えばスイス・チューリッヒ大学のピーター・ブルッガー博士などの研究によると、脳の側頭葉と頭頂葉の境界領域(側頭頭頂接合部)に脳腫瘍ができた患者が自己像幻視を見るケースが多いという。この脳の領域は、ボディーイメージを司ると考えられており、機能が損なわれると、自己の肉体の認識上の感覚を失い、あたかも肉体とは別の「もう一人の自分」が存在するかのように錯覚することがあると言われている。

カナダ・マギル大学のワイルダー・ペンフィールド博士がおこなった実験によって、正常な人でも、ボディーイメージを司る脳の領域に刺激を与えると、肉体とは別の「もう一人の自分」が存在するように感じられることが確認されている。ドイツ・アーヘン大学のクラウス・ポドル博士は、自己像幻視は脳腫瘍に限らず、偏頭痛が発生する原因となる脳内の血流の変動による脳の機能の低下によっても引き起こされるとしている。実際、前述のリンカーンや芥川龍之介も偏頭痛を患っており、ドッペルゲンガーが本人によって目撃される事例に関しては、これによりある程度説明できると言える。

しかし、「第三者によって目撃されるドッペルゲンガー」の事例は、上述の脳の機能障害では説明できないケースである。 第三者の錯覚の可能性や「うりふたつ」の人物を目撃した可能性なども考えられるが、双子は至る所で見られる。いずれにしろ、しばしばオカルト的な捉え方をされる場合がある。


江戸時代の日本では、影の病い、影のわずらいと言われ、離魂病とされた。『日本古文献の精神病学的考察』(栗原清一)に一例が記述されている。

その内容は北勇治という人が外から帰って来て、居間の戸を開くと、机に向かっている人がいる。自分の留守の間に誰だろうと見ると、髪の結いよう、衣類、帯に至るまで、自分が常に着ているものと同じである。自分の後姿を見た事はないが、寸分違いないと思われたので、顔を見ようと歩いていくと、その人物は向こうを向いたまま障子の細く開いた所から縁先に出てしまい、後を追ったが、もう姿は見えなかった。家族にその話をすると、母親はものもいわず、顔をひそめていたが、それから勇治は病気となり、その年の内に死んでしまった。実は勇治の祖父・父共に、この影の病により亡くなっており、余りに忌しき事ゆえに、母や家来はその事を言えずにいた。結果として、3代ともこの影の病にて病没してしまった。

親子共にドッペルゲンガーを経験した例としては、『奇跡体験アンビリーバボー』にて紹介された海外のドッペルゲンガーの事例があり、その親子は母と娘で、現象があったあとも問題なく生きていたとされる。

前述のように、日本におけるドッペルゲンガーの認知は、前近代の頃より離魂病の一つと見られてきたが、現代創作物においても、そうした認知が脈々と継承されており、特撮ドラマで言えば、『ウルトラQ』第25話に登場する悪魔ッ子リリーの話は、肉体を離れ、精神体が悪事をするという内容であり、漫画で言えば、『地獄先生ぬ~べ~』の郷子の話が例として挙げられる。これらは、解釈に差異はあれど、肉体と魂が分離した結果、その者の命が危機にさらされ、最後に一体化してハッピーエンドとなる流れで、これらの話は、中国の『唐代伝奇集』の中の、遠くに離れた2人の娘の話で、紆余曲折の末、寝たきりとなった娘(こちらが肉体とされる)が、遠くで暮らすもう1人の自分の話を聞き、起き出して、最後に一体化してハッピーエンドとなるという、離魂した娘の話の類型である。(Wikipedia)


s-DSCN3743.jpg



 分裂病

分裂病としての基本症状は2つあります。

1 自閉、外界からの離脱、共同社会あるいは現実の世界との接触を失って自分だけの世界にみずからを閉ざしてゆく過程
2 分裂、あるいは両価性、精神諸機能の統一性の障害

 自閉

意識が清明であるのに、病者は外界の一切の刺激に反応しないで、あたかも外界に向かってまったくの無関心に見えるもの。しかしそれは分裂病者が対人関係に過敏すぎて歪んで受けとる傾向にあるからであり、他者への感情が鈍いからではない。

 分裂

個々の精神諸機能は正常だが、統一性に障害があり、うまく機能できないこと。「痴呆」とも似ているが、これは精神的諸機能自体が次第に減退してゆくことをいう。

 両価性

愛と憎悪という相反する感情。

 分裂病は大きく3つに分類されています。妄想型分裂病と、破瓜型分裂病と、急性分裂病です。

 妄想型分裂病

 そもそも「妄想」とは「現実に不合理であるにもかかわらず訂正不可能な感情的確信であり、しかもその時代や文化やその人個人の教養にふさわしくない個人的な誤った考え」であり、われわれの了解を超えるものです。妄想の種類もたくさんあります。

「まわりの人たちが、自分に注目し、観察している」(注察妄想)
「何者かが自分の跡をつけ、スパイしている。」(追跡妄想)
「自分の心の中まで見透かされている。自分の考えが他人に察知されている。」(察知妄想)
「一人で部屋にいても、だれかが監視している。(臨場妄想)
「自分の考えが大きな声になって反響してくる。」(有声思考ないし考想化声)

 そして妄想とともにしばしば現われるのが「幻覚」です。「幻覚」とは「対象のない知覚」であり、普通の幻覚者はこれに気付いトいるのですが、分裂病者の場合、その幻覚の対象が現実に存在しているという確信をともないます。幻覚が妄想とかたく結び付いているのです。「幻覚」には幻視、幻聴、幻味、幻嗅、幻触がありえます。分裂病者がよく体験するのが幻聴で、これは聴覚の障害ではなく対人関係の中で相手に語りかける働きが弱まり、相手が語りかけてくる言葉をひたすら受け身で受け止める働きが強くなった状態をいいます。

 破瓜型分裂病

 思春期をすぎたころ、原因が分からずにいままで活発で心身ともに健康であった若者が急に不活発になり、次第に呆けてゆく状態をいいます。主に孤立した閉鎖的・伝統的・過去的価値志向をもった文化や過去の栄光を背負うことが原因です。破瓜型分裂病の1つに緊張病があります。これは、青年期あるいは壮年期を迎えたころ、突然錯乱し、興奮状態におちいり、あるいは意志活動がまったく停止したような状態(昏迷)になり、この錯乱と昏迷の状態はそれぞれ一時期を経過すると軽くなり快方に向かうように見えながら、全体的にはなお奇妙で、精神機能全体の円滑な働きがおかされているかに見える状態が続いてゆくものです。

 急性分裂病

 急性精神病は、症状の軽いほうから躁鬱病、急性パラノイア(妄想病)、急性分裂病(この2つを総称して急性錯乱といいます)、夢幻様状態、夢幻症といいます。急性分裂病は偶然の出来事が自分に特別の意味をもっているように感じられる関係妄想、被害妄想、幻覚とくに言語性幻聴があらわれてきます。しかし経過が短く予後がいい点が典型的な分裂病とまったく異なるのです。この急性錯乱の症状にともなって、意識混濁や特有の不安興奮や幻覚体験をもつようになると「せん妄」、意識野が狭くなって日頃の人格が姿を消してしまい、無意味な言動が前景にでている状態を「朦朧状態」と呼びます。

 夢幻様状態は特有な意識状態、つまり夢よりもさらに活発で豊かな物語的光景がありながら後に記憶欠損を残さないもので、さらに重症になると意識の障害がきわだってきて自分の精神状態あるいは自分のまわりの出来事を能動的に把握することができなくなるので、この状態で体験したことを述べたり後で思い出すのは不可能となります。夢幻症になると、さまざまの断片的幻覚が前景にでて病者がこの意識障害の中に身をゆだねることになります。

  この3つの分裂病はそれぞれ異なった文化状況の中に発現しているように思えますが、それぞれ思春期ないし青年期に発病し、さまざまな精神症状や経過を示すように見えながらも結局のところ慢性に経過していき、最後には特有な人格荒廃におちいっていく点ではおなじです。
 
・・・「分裂病の時代」(萩野恒一 著 朝日出版社)より引用

To be continued
 
スポンサーサイト



もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 
もくじ  3kaku_s_L.png 愛娘 Erika
もくじ  3kaku_s_L.png やきもの
もくじ  3kaku_s_L.png 余白の人生
もくじ  3kaku_s_L.png 忘れえぬ光景
もくじ  3kaku_s_L.png 文学・芸術
もくじ  3kaku_s_L.png 雑学曼陀羅
もくじ  3kaku_s_L.png 時事評論
もくじ  3kaku_s_L.png 教育評論
もくじ  3kaku_s_L.png 書画・骨董

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【体外離脱体験(1)】へ
  • 【体外離脱体験(3)】へ