文学・芸術

侘助 その愛しさ

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00 b 胡蝶侘助



  侘助 五首


 侘助は 母が愛した 太郎冠者


00 b 白太郎庵椿a


 侘助の 偕老同穴 路地にさく


00 b 胡蝶侘助b


 佗助を 挿して備前の 壺映る


00 b 菊月 椿


 佗助は 散りて侘び寂び 手水鉢


00 b 白太郎庵椿b


 ひざまずく 白佗助の 太郎冠者



s-DSCN3957.jpg



季語は「侘助(わびすけ)」で冬。
この花の魅力を、薄田泣菫が次のように書きとめている。

「侘助椿は実際その名のやうに侘びてゐる。同じ椿のなかでも、厚ぽつたい青葉を焼き焦がすやうに、火焔の花びらを高々と持ち上げないではゐられない獅子咲(ししざき)のそれに比べて、侘助はまた何といふつつましさだらう。黒緑の葉蔭から隠者のやうにその小ぶりな清浄身(しやうじやうしん)をちらと見せてゐるに過ぎない。

そして冷酒のやうに冷えきつた春先の日の光に酔つて、小鳥のやうにかすかに唇を顫(ふる)はしてゐる。侘助のもつ小形の杯では、波々(なみなみ)と掬(く)んだところで、それに盛られる日の雫(しずく)はほんの僅かなものに過ぎなからうが、それでも侘助は心(しん)から酔ひ足(た)つてゐる」。



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