余白の人生

伽羅の香木

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 まぼろしの伽羅香木


00 a a ch 香木 沈香 伽羅a 約34g 箱付 80000st


 いにしえから数寄者は、古い木の根っこに魅了される。


紫檀・黒檀・鉄刀木の紅木、パイプの原木・ローズウッド、日本の欅ブドウ・黒柿・家具細工製品。
材質が堅く、歪みが来ない、仕上がりが温かく優美で、玄妖でおどろおどろしく、幽玄を醸す。
古美術・骨董愛好家、愛石家、高級家具、愛煙家になくてはならない必需品で超高価である。

骨董の目利き(鑑定士とまではいかなくても)になると、贋物に騙されることもあるが得することもある。
「なんでも鑑定団」が長寿番組を維持する理由がここにもある。
自分の好きな分野が、巷の骨董屋さんを凌ぐとき、幸運が訪れ古美術品に大出世することもある。



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 沈香が香木の王者であることは,お香の店で鎮座する製品やその上級品である伽羅(きゃら)の塊の価格を見ると,即実感できる。白檀(ビャクダン)がその木の固有の香り(精油)であるの対して,沈香の香りは生木で自然に生成されるものではなく,外的な要因で生成された樹脂成分に由来するとされている。

 樹種

 熱帯産のジンチョウゲ科アキラリア属の常緑喬木の幹から採取される香木。インドからインドシナに分布するジンコウ(Aquilaria agallcha),ミャンマーからボルネオにかけて広く分布するマラッカジンコウ(A.malaccensis),タイのシャムジンコウ(A.crassana),中国南部のシナジンコウ(A.sinensis)など,多くの種類があるが,ベトナム産のAquilaria agallcha が最も評価が高い。

 この樹木を沈香樹と呼んでいる。沈香の名は,上質の樹脂分の多いものは水に沈むことに由来する。また,沈水木(ジンスイボク)又は沈水とも呼ばれる。
 貿易名で Eagle Wood の名がインド,ビルマなどで使用されているが,樹脂化したものは Agar wood と言っている。

 生成のきっかけ

 この樹木に傷,その他の原因で,ある種の刺激が加えられると,その部分に樹脂分が沈積して,沈香になると言われる。本来の材は黄白色ないし淡黄褐色であるが,病理的に樹脂分が沈積した部分は暗褐色あるいは黒色となる。このことに関して,バクテリア(真菌)が作用してできるとの説明がある。真菌といえば,確か,水虫の薬にも「抗真菌剤」とあり,水虫菌の親戚か?

 採取

 生木から採取する場合と枯れたあるいは土埋木から採取する場合がある。土埋木の場合は,抗菌性の含油樹脂のため腐朽菌に侵されないで残った部分であり,余分な部分が消失しているために品質がよい。一般には脂分を多く含む暗褐色から黒色で光沢に富み,比重の高いものほど名品とされる。
 なお,この樹木を栽培して,幹に人工的に傷をつけ,土中に埋めて沈香をとることも行っているという。

 利用・効能

 沈香はそのままでは香気は弱いが,熱するか燃やすと強い芳香を放つ。古来薫香(くんこう)として賞用。沈香は,ベンジルアセトン,高級アルコール,テルペンなどからなる樹脂を約50%含み,燃やすと特有の芳香を発することから,仏教をはじめとする宗教儀式に用いられ,また日本の香道の主役とされる。薬用としては喘息,嘔吐,腹痛,腰やひざの冷えなどに用い。鎮静や疲労回復の効があるとされる。【百科】

 豆知識

 伽羅(きゃら)は沈香の特に上質のものを区別して呼ぶ名称である。江戸時代には腹痛をなおし,精を増す薬にもされたという。東大寺正倉院御物の蘭奢待(らんじゃたい)はその最高品。日本では昔から珍重され,何であれ良質なものをさして,伽羅油,伽羅下駄などと呼んだ。伽羅の語はサンスクリットのカーラーグルの語頭を音写した語とされる。
 蘭奢待は奈良時代に中国から伝来した香木。正倉院宝物。最上の伽羅で,香道では「東大寺」と称する。足利将軍の義満・義教・義政,織田信長,徳川家康らが小片を切ったとされる。なお蘭奢待の字画には東大寺が含まれている。


00 a a ch 香木 沈香 伽羅 伽羅(東京鳩居堂)210g 154万3,500円


 伽羅は1グラム当たり2万円程度の相場である。(2006年)

 沈香木(東京鳩居堂銀座店展示品)

 740グラムで27万1,950円
 210グラムで154万3,500円
左の沈香木よりいかにも樹脂分が多いといった風情で,照りがある。


00 a a ch 「蘭奢待」長さ150cm、直径37cm、重さ11.6kgという巨大さ


中でも、正倉院に保管されている『蘭奢待』は、織田信長・足利義政・明治天皇が蘭著待の一部を切り取ったとされ、紙を張ってそれぞれの切り取り跡がしめされています。

蘭奢待(蘭奢待)には、もう4つ切り取った後があり、もう一つは、徳川家康ではないか?と云われています。
その根拠は、正倉院を徳川家康が2度に渡って開けさせているという説があるからです。
徳川家康は東南アジアから香木を熱心に集め、中でも伽羅(きゃら)を好んだことが伝えられています。

権力者たちは、正倉院を開けさせて、蘭奢待(らんじゃたい)を切り取り楽しむことがステータスであったようです。

また、蘭奢待は、正倉院に九世紀に納められたとする説が有力で、蘭・奢・待の各文字に、東・大・寺の文字が潜んでいます。


00 a a ch 特上伽羅 香木a 特上古伽羅 沈香 16g 本物保証 290000man


香木をはじめ伽羅が日本に入ってきたのはいつ頃からでしょうか?

日本書紀によれば、香木が日本に渡来したのは、今からおよそ1400年前の
推古三年(595年)に淡路島に漂着した大きな木が始まりとされています。

当時の島の人間が知らずに薪として火の中に入れたところ、素晴らしい香りが立ち込めたそうです。 島の人々はあわてて火の中からその漂着した流木を取り出し、時の朝廷に献上したそ うです。

 その時、聖徳太子は、その流木を見て、『これは沈(沈香木)なり』と言ったそうで 、このとき既に香木の知識・情報があったと思われます。



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