余白の人生

「セレンディピティ」のチャンス

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鷲の目 20110620




 「セレンディピティ」 (幸運を引き寄せる能力)


苦労して成功した人たちのエピソードには、必ずと言っていいほど「セレンディピティ」というキーワードが含まれている。偶然のチャンスに気付き、一気に成功や幸運を引き寄せるその能力は人為的に鍛えることができるかもしれない。

「運命のいたずら」、「予期せぬ幸運」は偶発的なことだとあきらめないで、ユングが発見した「シンクロニシティ理論」を念頭に置いて、日頃からよく観察して行動する習慣を身につけたら幸運を呼び込めるかもしれないのである。


2016 00 kk 黒高麗扁壺 h21.0 w17.2 cm 吉州窯黒釉褐彩扁瓶 南宋~元時代 (1) 


 人類は長い年月の間に、膨大な経験と蓄積を経て、一見でたらめに偶発的に起こるこの奇妙な現象に気づくようになっていた。その結果、なんとかしてシンクロニシティ:偶然性、偶然の一致・・を人為的にコントロールして、生活に役立てることは出来ないものかと考えた。

 もしも、こうした能力を自由自在にコントロール出来るようになれば、まさしく夢のような世界が実現するようになる。つまり予期せぬ災いを回避するだけでなく運をこちらに呼び寄せることが出来るのだ。


00 aa Nebula 5


 魔術、占星術、呪術、などと言ったオカルトを始め、八卦、陰陽道、風水と言ったさまざまな易学、人相や手相、タロットカード、おみくじなどの占いの類に至るまで、シンクロニシティを人為的に操作したいという要求が高まって発達したもので、言わば人類の知恵とも言える。これらを行うことで、偶発的に起こる災いを避け、富を自分たちの方に持たらし、逆に憎むべき相手には呪術によって不幸にすることが出来るのである。

人類は自然界にあるすべての物質には、特有のパワーが隠されており、とりわけ鉱石や宝石には強い独自なシンクロニシティが秘められていることに気づいていた。つまり、それらを身につけることで、独自なシンクロニシティが得られるのである。

 かくして、オカルトや占いなどの儀式を行う際、人間の隠された能力を引き出すための宝石はどうしても手放せない必須アイテムとなった。個人的なアイテム、お守りなどは身近かな例と言えよう。

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 基本的にこの世のすべて、つまり森羅万象はシンクロナイズする。物を構成する分子レベルで固有の波動をくり返しているのである。海中にいる何百万匹の小魚の群れは、一つに集合しそれ自体、あたかも意志を持った巨大な生き物のようになって行動する。鳥は何千羽も一つにまとまって一糸乱れぬ動きで正確にある方角を目指して飛んでゆく。アサギマダラの渡りも同じだ。まるで空に見えないレールが敷かれているかのように。目の見えないはずのアリも、大群となって秩序ある動きをする。その動きは訓練された軍隊さながらだ。
 一見、アトランダムに見える生き物の動きには統一性があり、そのパターンは調和に満ちている。


2016 00 kk 黒高麗扁壺3 h21.0 w17.2 cm 吉州窯黒釉褐彩扁瓶 南宋~元時代 (1)


 草木にしてもしかり。無生物も同様だ。あらゆる鉱物にも特有のリズムがあり、固有のエネルギーの波動がある。
 無生物も生物も干渉し合い、時としてシンクロナイズする。そう、森羅万象はエネルギーの波動に満ち満ちている。

 あらゆる固定観念や偏見に基づいた合理主義を取り払い、純粋無我の境地になって大自然の中に身を置く時、自分自身の体がそれらの伝導体となり共鳴していることに気づくかもしれない。その時が、波動と合致した時で、神のお告げ、啓示、奇跡、ひらめき、大発見となって何かが起こる時だ。それは大いなる無意識の集合体から真理が伝わる瞬間だと思う。

 この考え方は、宗教にも通じている。あらゆる行為には元に何らかの原因があり、それなくしてはその出来事は起きなかったという考え方は、「生死輪廻」「因果応報」などと呼ばれ仏教の世界観の根底をなしていると言ってもよい。

 いや、仏教のみならず、すべての宗教の世界観と倫理観にも共通している。さらに、予言、予知、テレパシー、超感覚などの特殊能力にも通じているのである。そして恐らく、宇宙全体を貫く不変の法則にも根底で通じているに違いない。ただ、私たちがこの真理に目覚めていないだけなのだと思う。真理を悟った暁には、私たちの前に全く違った新しい世界観と価値観が開けることだろう。


00 aa Eagle Nebula 0


何十億年前、まだ一切合切が無であった頃、宇宙の片隅に漂っていた塵の渦から太陽が生まれた。
 塵は次第に収縮をくり返して、途方もない時間をかけて惑星になっていく。
 さらに気の狂いそうな時間が経過して、大気と海が生まれ、ある惑星だけに生命の宿ることが許された。

 さらに数億年が経ち、壮大な進化の果てに私たち人間が誕生した。果たしてどれほどの偶然が重なったらこうなるのか、私たちには想像することすら出来ない。
 だが、これが気まぐれで場当たり的な偶然などではなく、起こるべくして起きたのなら、すべての現象には意味がある。

 どんな生き物の存在にも大いなる役割と使命がある。人間としてこの世に生まれて来て、今、生きていられる幸運と存在している意義をかみしめたいものである。生まれて来た以上、きっと何か、大事な説明しがたい理由があるはずなのだから。それが何か探し求める旅に出た時が至福に満ちた瞬間でもある。

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