書画・骨董

落款印 篆刻藝術

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bbs 古寿山 壽山石 坑頭 水坑 鱔草凍 綠田石的近親 水雲間 守戍仿古 鱔草凍產於壽山坑頭洞,一名“仙草凍”。


00 a a a 関防印 落款場所




 落款印 種類


bbs 明代鶏血石 酷似山珊瑚


『落款印』という名称は《落成款識印》の略式で、書道や日本画などの作品が完成したことを示すために、作者が押す 印のことです。書画作品に押す場合には、『引首印(関防印)』・『姓名印』・『雅号印』の三種類(三顆)のはんこを押すのが正式とされています。現代では作品の美的効果を第一に考える方が多くなってきたことから、『引首印(関防印)』を省略するなど、あまりこだわらなくなってきています。


bbs 古寿山 紅格朱砂凍石 


•関防印(引首印)
•姓名印(氏名印)、白文
•雅号印、朱文
•押脚引(遊印)
•収蔵印(蔵書印)
•一文字印
•三顆印


s-DSCN4218 (2)


 関防印(引首印)

タテ長の印鑑で、作品の右肩に書き始めのしるし、飾りとして、作品のしまりをよくするために押す印。印文(印に彫刻する文字)は、詩句・熟語などでお好みの字句を入れます。白文、朱文どちらでもよいとされています。


49 杜陵坑石 獅子紐


 姓名印(氏名印)、白文

姓名、氏名を彫刻します。名の漢字が一文字で印のバランスを取るため「印」の字を加えてもよいようです。通常、性のみの印は使用しません。


44 紅田黄 坑道老凍石


 雅号印、朱文

雅号を彫刻します。雅号をお持ちでない方は、名のみを彫刻します。「印」の字は付けないようにします。謹書の場合は、本名を彫刻して印を押します。


48 黒田薄意 田黄黒縁


 押脚引(遊印)

作品の右下などの空白部分に飾りとして用いる場合が多いようです。印文(印に彫刻する文字)は、関防印と同じく好きな字句を彫刻します。通常は角印を用います。


龍薄意彫老抗高山羊脂紅 橘皮紅田黄印章134g 


 収蔵印(蔵書印)

書籍に所有者を明示する印鑑です。「蔵書・所蔵」の文字の前に姓を彫刻する場合、「氏」という字を姓の下に付ける事もあります。
(例:「武田蔵書」の場合「武田氏蔵書」の様式)


41 鶏血石 大紅砲


 一文字印

色紙・短冊・絵手紙に押す事が多い印です。通常、姓のみの印は使用せず、姓一字と名一字を別々に使用します。雅号を一時ずつ分割して使用する場合は、白文のみ、朱文のみのどちらかに揃えて作成します。名と雅号にする場合は、白文と朱文で分けて作成します。


bbs 月尾紫 貔貅とは雄性名“貔”,雌性名“貅”《貔貅》別稱:天祿、辟邪。


 三顆印

関防印(引首印)・姓名印(氏名印)、白文・雅号印、朱文の三本セットの落款印です。書画作品に押す場合、『引首印(関防印)』・『姓名印』・『雅号印』の三種類(三顆)のはんこを押すのが正式とされています。



s-40 艾葉凍緑石=27 黒緑田黄凍石  杜甫詩


 遊印

遊印(ゆういん)は、姓名や雅号、商号や屋号など特定の個人や法人に帰属しない文字を印文にした印章のことである。詞句印ともいう。文学や思想などを表現した語句が選ばれることが多く、篆刻家が好んで作印する。なお、遊印に対立する印章を恒操印という。


72 老鶏血石極品12 元末四大家 睨雲林「写我胸中逸気耳」


「遊印」とは、もともとは明代に皇帝の辞令などの不正を防ぐ目的で文書に捺された印のうち、右肩部分に割印された引首印(関防)に対して、押脚印または圧角印を指し示す呼称である。書画に捺すようになってから自由に場所を選んで捺せるという意味で使われ始めた。

しかし、その印文の意味を捉えるならば、戦国時代から秦・漢において関章(閑章)と呼ばれた印章の流れを汲んでいる。

関章は実用的な目的を持たず、すべて私印であった。縁起のいい語句や戒めの言葉などが刻されているので吉語印と呼ぶ。この印を腰に佩帯して吉祥を招こうとしたのである。なお、稀に姓名印に吉語印を付帯したものがある。


bbs 桃花紅凍石 黃學圯(楚 橋).1760-1840/江蘇如皋人。黃經後裔,得力於如皋派。字孺子,號楚橋。


宋代以降に文人による篆刻が盛んになると、座右の銘や詩文、宗教的な語句、風流な文などを印文とするようになる。これを成語印または世説印と呼ぶ。絹や紙に鈐印して書画の飾りとしたのである。南宋の賈似道の用いた「賢者而後楽此」の印が成語印の最初とされる。元朝では趙孟頫や王冕に見られ、明の文彭・何震以降に大量に出現した。

書画の落款として使用される場合、白文(陽刻)の姓名印の下に、朱文(陰刻)の遊印が捺されることが一般的である。この風習は明代の沈周に始まりその後呉派によって広められた。

日本では江戸時代初期に翻刻された『飛鴻堂印譜』に感化を受けた書家や文人によって遊印が作成され始めた。

遊印が登場して篆刻の芸術性が認められるようになった。日本では篆刻作品は書展に出品されている。


bbs 田紅石 薄意 清 民國初年 有出一批 栗紅田 即此


 吉語印の語句例

「疢疾除永康体万寿富」
「正行無私」
「千秋」 
「日利」
「長楽」
「長光」



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