雑学曼陀羅

蕙蘭・春蘭(東洋蘭)讃歌

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 恵蘭「鶴の華」


恵蘭広葉の「鶴の華」は、昭和5~6年に大明蘭「金華山」から2~3作の内に変化した蘭。昭和10年代に九州長崎で数十本に増殖され、長崎港の別名「鶴の港」にちなんで「鶴の華」と命名された。
戦後、「鶴の華」人気を再興しようと商人が動き、愛好家にも支持されて昭和20年代30年代には大相場を演じた品種。昭和24年に愛好家側でも「鶴の華」を人気しようという動きが出て関西地方の愛好家を集めて結成されたのが現在の大阪東洋蘭会の母体となる箕面愛蘭会です。

「金華山」から数年の内に「鶴の華」へと変化したのが現在の鶴の華ですが、これとは別に、「金華山」→「金鳳」→「金鳳錦」→「太陽」と進化したものが時々「鶴の華」を生むことがありますが安定性に欠け、これは「出鶴」(でづる)と呼ばれます。


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画像では判然としませんが、白黄色の深帽子大覆輪の内側の地合いは深い緑色にネズミ色を交えた「紺ネズミ色」で特有の美しさがあります。ピンク芽に出て本葉は浅い紺地に紺覆輪をかけて伸びあがり、葉元から白い縞を引き上げ、その縞が紺地へと変化すると共に覆輪部は白黄色へとハゼます。この一連の変化を「鶴の華芸」を縮めて「鶴芸」と呼びます。または単純に「転覆芸」とも。


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恵蘭一時代をリードした品種だけあって風格は十分。今でも覆輪芸の最高品種です。花は紅紫色で花弁を反転するので良いとは言えませんが、香りの強さでは一番で、展示会場に一鉢があると展示会場全体が甘い香りに包まれます。


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戦後の昭和20年代には芽の100万、中木で50万したらしい、。豪邸が1~2軒買える値段だ、。エビアンが初めて買ったのは、大相場も終わり「観棕竹」大相場も終わった昭和44年ごろの事で、中木2本が5万か10万だった、。5万円でも当時の月給の2倍なんだから高いには高いのだけど「鶴の華」価格から見れば、相場は既に終わっていたのだ。


keiran 日本春蘭「女雛」20541487


その頃は「大勲」「旭晃」が徐々に高くなって行ってるところだた。「黄道」という蘭が黒ガチの柄でも10万して、これを作ると黄色い縞が出て来た。渋い芸をした蘭で好きだったが30万ほど付けられて手放してしまった。売った後で、やはり好きなので再度「黄道」を買おうとしたが、上がり相場で7~80万出さないと買えない状態で遂に諦めた、失敗だった。今でも「黄道」はもう一度作りたいと思うけど、上柄は見るがエビアンの記憶の中にある黒から芸を進める途中なんて地味柄には出会わない。

画像の「瑠璃広東鉢」は、東京瀬田にあった興花園梅本社長が30年ほど前に中国へ注文して作らせた広東鉢。分類上は「中国鉢」になります。もっと前には昭和の初めに横浜の小原京華堂が中国へ注文して作らせた鉢もあります。(大阪東洋蘭愛好会会長)


keiran 日本春蘭「金寿・志摩の夕映」2342326


春の到来を告げる東洋蘭の優雅さには言葉はいらない。
ただただ、高貴な香りに酔い、絶句して目を見張るばかりである。




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