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やらずの雨

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 やらずの雨


 20170411 around まるで梅雨のような長雨が続く 


此のところ、梅雨時のような激しい雨が一週間以上降り続いている。

春雨にしては、外出もままならず、いささか長すぎてうんざりだ。

野菜など、生鮮食料品が高騰して旬菜美食のたのしみも潰える。

かって、現役時代、現場を離れ、県教育庁の学校教育課・英語指導主事を務めたことがあった。

三月末は転勤発表の時期で、英語指導助手を含めて転出職員の送別会があった。

折り悪く降りしきる夜の宴会の課長(国語)の送別のあいさつに、「遣らずの雨」が登場した。

この難しい日本語の意味が分からず、通訳担当の私も困ってしまった。

意味を聞いて、We miss you badly. This Rain is saying so, too. (あなた方とお別れするのはとてもさびしい。この雨もそう言っている)と訳しておいた。

この時、はじめて「もっと一緒にいたい、帰したくない雨」の美しい日本語を知った。



 ☆ ☆ ☆


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「やらずぶった(ぼった)くり」

『語源辞典』には「むさぼる」の「ぼる」と載る。そして「『暴利+る(動詞化)』説は疑問です。」と書く。
『大言海』も「むさぼる(貪)の上略」として『日本新永代蔵』から「江戸の大阪屋のボラれし年」との例文を載せる。どうやら,「貪る」の「ぼる」から,「ぼったくり」となり,「ぶったくり」となったということのようだ。関西は知らず,一般には,

やらずぶったくり、というようだ。この「遣らず」を引くと,

遣らずの雨
遣らずもがな

「遣らずの雨」とは、

人を帰さないためでるかのように降ってくる雨。
客や恋人の 帰る刻限になると、まるで引き留めるかのように強く振り出す雨、もっと一緒にいたい という気持ちが天に通じたかのように、グッドタイミングで降りだす雨。
なかなか,粋な言い方である。

やらずの雨
rain that starts to fall as though trying to prevent a guest from leaving
やらずの雨になった
It began to rain as if to prevent 「him from going away [the guest from leaving].



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