文学・芸術

春宵一刻値千金

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 美しい日本語


 昨今、日本の弱体化が叫ばれている。その原因のひとつは、言葉の乱れが大いにこの原因になっているようだ。
 もっと言えば、外国語、特に英語ではとうてい表現できない「美しい日本語」がどんどん廃れている。日本語ならではの美しい、情緒にあふれた言葉に恵まれたかつての日本民族……。これを単なる懐古主義にとどめず、維持しなければ日本民族の滅亡に拍車がかかる、という危惧にとらわれるのは私だけではない。

 西洋人は虫の鳴く声がただの雑音にしか聞こえないらしく秋の虫の音がうるさいとて、窓を閉めるとのことです。日本人が、すだく虫の音、春告鳥のさえずりをもっと聞きたいために窓を大きく開ける、庭に出てみる……ということとはえらく違う。


「蝉時雨 わざわざ 寸暇を惜しむ 宵やみ 逢魔が刻 畔(ほとり)まどろむ 眼差しいさぎよい お互い様 夕立 山寺 甘える 情念 たおやか 虫がすだく 炎天下  油照り きらめく 愛しい 眦を決する はにかむ はじらう 麗人 終の棲家 
虫がすだく 後ろめたい あられもない 寝刃を研ぐ おかげさま 健やか 素朴   おせわさま おおらか おだいじに お裾分け おかげさま 秋の夜長  名残惜しい 徳を積む たおやめ 気もそぞろ すがれる 目をそばだてる すげない つれない  野辺の送り へりくだる たゆたう ひそやか 辛気くさい うとましい 水に流す
ままならぬ ふつつか そこはかとなく 朝まだき あさぼらけ ざわめく はらはら
どきどき 降りしきる やらずの雨 うるわしい いそしむ いつくしむ うるおう 一途(いちづ)に ひたむきに」

「かそけき」、「幽」と書いて「かすか」と読ませる。
「秋の夜長 待つ宵 春宵一刻値千金 名残惜しい」
「やも知れず  もてなす  水に流す  儘ならぬ  不束 末席をけがす  よしや  内儀  諸人」

「麗しい(うるわしい)  いそしむ 慈しむ(いつくしむ) 潤う(うるおう) さんざめく  あでやか 寄せてはかえす浪の音  さざ波  あかりを灯す」

「ありがとう。さよなら またあいましょう。花いかだ。春の霞。いただきます。 ごちそうさま。おもいやり。おかあさん。もったいない。」

「風花、雨だれ、砌、遊子、小夜時雨、天が下、すずろ、花吹雪、めくるめく、うららか、小春日和」


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 音と漢字の意味など、耳や目で美しさを感じる言葉


「空蝉,しとね,暮れなずむ,漆黒,しなやか,はんなり,佇まい,柔肌,初音,忍び音,野分,茜雲,そよ風,雅,わび,さび,おぼろげ,竹馬の友,直向き,結び葉,草いきれ,儚い,しじま,忘れ音,密やか,しめやか,涙雨,なだらか,くずおれる,衣擦れ,瀬音,雪化粧,水中花,菜種梅雨,梅雨,曙,暁,かがり火,漁火,乳白色,琥珀色,淡白,彩り,裾模様,幾年月,玉響,そぼ降る雨,しとしと,(煙を)くゆらす,とどのつまり」

古典の授業等で、なぜか私達の心を打ち、 心に響いた、美しい日本語。不思議と懐かしく、不思議と心を癒されたものです。現在に至るまで陰ることなく日本史上に燦然とその輝きを放っているのは、あるいはその悲劇的な結末や個を捨てて公に尽くすといった、ともすれば現代人が忘れがちな自己犠牲の精神に心が洗われる からだ。


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