余白の人生

山菜の天麩羅

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ユキノシタ Saxifraga_stolonifera_flower



 ユキノシタの天ぷら


毎年、早春から初夏にかけて、山野草、山菜を食するのが我が家の恒例グルメになっている。

蕗の薹、ダラの芽、芹、石蕗、フキ、タケノコ、ヨモギ、ユキノシタ、お茶の新芽・・天ぷら、おひたし、白和え(およごし)など、それぞれ好みのレシピで春の薫りと味覚を堪能している。

味覚をたのしむ前に、山菜を求めて春の野山を散策するほうが、童心に還りたのしいのかもしれない。

先日、ユキノシタの葉とヨモギの新芽を採取してきた。 

ちなみにこのユキノシタ、薬草として有名らしく、
火傷やけがには葉っぱを貼るだけでよい、とか、喘息が治る、とか
煮汁を肌に塗ると美肌になる、とか、数々の効能を持つ、すごい野草だそうだ。

なのになぜ、このユキノシタ、“野菜”はおろか、A級グルメ野草にすら認定されず、
マイナー野草に甘んじているのか。答えは明白である。きっとマズイに違いない。

緑色の霜降り肉、という感じで、葉の表面にはびっしりと毛が生えていて、
やはり、余り美味しそうな雰囲気ではない。

で、ユキノシタのてんぷら、ついに運命の実食である。

うーん・・・何と言ったらいいのだろうか?
決して不味くはない、しかし、美味くもない。
というか、全く味がしない。そして、肉厚のわりには歯ごたえも全くない。
衣だけを食べてるような食感である。ヨモギは相変わらず薫りがよい。

せめて、苦いとか臭いとか、薬用植物ならではの独自性ある味を想像してたが、全然裏切られた感じである。
こんなに味がしない、主張のない食べ物は珍しい。これで栄養がたっぷりだなんて、全く信じがたい植物である。まぁ、良薬口に苦し、と言うから、無味無臭で、薬効があって健康になれるのなら、素晴らしい。

恒例の山菜レシピの中で、毎年感じる感想である。



s-DSCN3709.jpg採取したユキノシタの葉。天ぷらより紋様や色彩を鑑賞しているほうがたのしかった。


 豆知識 ユキノシタ


虎耳草(こじそう)は中国で呼ばれている名称で、これは見た目が虎の耳に似ている事に由来すると言われています。
また、中耳炎などにもユキノシタの薬草が用いられているため、耳の病気に有効とされることが因んでいるとも思われます。日本でも、地域によって耳草(みみぐさ)や耳垂草(みみだれくさ)といった呼び名があります。
その他、イドグサ、ユキヤケクスリ、カンカチグサなどとも呼ばれています。
日本各地の湿地帯などに見られ、ユキノシタ科ユキノシタ属に分類されています。

見た目は、赤褐色の毛で全草が包まれているような感じで、糸状の細い枝を茎の基部から現しています。
その茎は、地上を伸長しながら這って、新しい株を作って増殖していきます。
五枚の花弁を有し、その下の二枚は長くなっており、円錐花序に花を開花させます。また、卵形をした果実を実らせます。


 薬草で期待される効能・効果

消炎作用、鎮咳作用、解熱作用など。一般に、中耳炎、かぶれ及び湿疹、そして扁桃腺や風邪、浮腫み、また気管支炎や小児のひきつけなどに対してもその改善目的で利用されています。
利用する際は、花が咲く五月から六月にかけて採取した葉を乾燥させ、これを煎じて飲用されます。
また揉んだ生葉を使って、患部にそのまま塗布されることもあります。



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