雑学曼陀羅

「最後の理想郷」 ブータン

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 「国民総幸福量」1位の行方


 幸福度、満足度の捉え方は人それぞれ異なる。

 周囲の國や人と比較することによって、自分の幸福度を測るのが人の常であることも否めない。

 明度の高い、比較的裕福な文明人があこがれるスローライフもまた楽しいだろう。

 便利な車、電化製品、ハイテク機器がなかった時代の人々と比べたらどれだけ幸せだろう。

 文明の利器のおかげで、現代人は物質的に豊かな生活を送ることができる。

 もしかしたら、権力はなくても織田信長、徳川家康よりも幸福な生活をしているのかもしれない。
 
 金も権力もない年金暮らしのイシコロは、世界で一番幸福な人間なのだと自分に言い聞かせる。

 できるだけ、欲を出さないで身の丈にあう暮らしを心がけているつもりだ。

 この齢では負け惜しみを言ってもはじまらない。


 文明とは、正と負を合わせもつ両刃の剣である。薬にもなれば毒にもなる。

 いったん味を占めたら、感覚が麻痺していく、阿片であり麻薬でもある。

 利便性、効率性を初期化して、元の原始の状態に戻ることはできない。

 これが時代のパラダイムの趨勢、歴史の不可逆性である。

 
 幸福とは、文明に決別して原初の状態に戻ることなのか?

 「昔はよかった」を連発するノスタル爺にできるだけ抗いたい、イシコロはそうは思わない。


 どこの國、いつの時代に生まれても、知足、感謝、祈りさえ知っていれば、だれもが幸せの桃源郷に達することができる。

 知らないままでいる幸福、知ってしまった不幸は、いつの世も背中合わせの表裏一体なのである。

 
 やはり、ゆたかさ・しあわせとは、ものの有る無しではなく、ものに感動する心のあるなしに帰結する。

 「国民総幸福量」1位を誇るブータンに異変が起きている。




 封建時代から一気に現代へ、ブータンを変える携帯電話


 4月20日(日)配信

 「最後の理想郷」として知られるヒマラヤの秘境、ブータン。隔週発行のオンライン紙「ブータニーズ(Bhutanese)」の編集者テンジン・ラムサン(Tenzing Lamsang)さんは首都ティンプー(Thimpu)のオフィスで、携帯電話技術の劇的な影響について考えをめぐらせながら語る。「ブータンは封建時代から現代へ飛躍している。工業化の過程を飛び越えてしまった」

 世界で最後にテレビが導入された国、発展の指標として「国民総幸福量」(Gross National Happiness、GNH)を採用している国といったイメージが強いブータンには、携帯電話技術を拒むことが期待されていたのかもしれない。だが、携帯普及のスピードは速い。

 ブータンの人口は75万人で、その大半は地方部に住んでいる。しかし、2つの携帯電話会社の加入者は55万人に上っている。2012年の公式統計によると、12万人超が何らかの携帯電話回線を通じたインターネット契約を結んでいる。電気の世帯普及率は、テレビ放送が開始された1999年の時点で25%以下だったが、その後の水力発電への大規模な投資で現在はほぼ100%となっている。

 国民の生活様式の急激な変化は、政治体制の劇的な変化と重なっている。2008年に絶対王政から立憲君主制に移行し、初の民主的な選挙が行われた。13年には2度目の国民議会(下院)選が行われ、官僚出身でカリスマ性のあるツェリン・トブゲイ(Tshering Tobgay)氏が首相に就任した。


 携帯電話、10年で急激に普及

 トブゲイ首相はAFPの最近のインタビューで「技術は破壊をもたらすものではない。ブータンの繁栄に貢献し得るものだ。携帯電話が導入されたのは10年前だが、わが国はそれを非常にうまく採用し、今ではほとんど全ての国民が携帯電話を持っている」と話した。

 トブゲイ首相は、民主主義が芽生えたばかりのブータンで、政府がさまざまな問題に対する認識を高める手段としてソーシャル・メディアが重要で積極的な役割を果たしたと指摘した。トブゲイ首相のフェイスブック(Facebook)は2万5000人を超える人からフォローされている。ラムサン氏によると、ブータン国内のフェイスブックユーザーは8万人で、その数は日ごとに増えているという。

 ブータンでは家にインターネットの回線がある家庭はまだ少なく、インターネットカフェは急激に増えた。あるインターネットカフェの従業員によると、最も利用者が多いのは学生が試験の結果を確認したり、オンラインで授業の履修登録をしたりする時期だという。

 この従業員は「スマートフォンが増えると、うちのお客さんが減るのではないかと少し心配です」と話した。

 ブータン南部サムツェ(Samtse)の高校生スラジ・ビシュワ(Suraj Biswa)さん(18)はスマートフォンは完全に生活の一部になっていると言う。

 「スマートフォンでインターネットに接続して、フェイスブックを使ったり、写真を編集したりできます。フェイスブックは外国の友達や親戚と連絡を取るのに使っています。例えば、私はネパールにいとこがいるんですが、インターネットとフェイスブックがなければその子たちと連絡が取れません」【AFPBB News】


ブータンの国民総幸福量(1) マイブログ
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