文学・芸術

トルソ【torso】 部分残欠 美の世界

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0 s サモトラケのニケ ルーヴル美術館





  トルソ【torso】 残欠美の世界



0 s 東京国立博物館 コレクション ガンダーラ美術



専門家・美術関係者でない素人は、完成した人体像・全体像に美を見出す。

ところが、身体の遺された一部に惹かれる感性は時代を問わず世界に共通している。

石仏の仏頭、仏像の残欠、彫刻のカケラ、指・手へのフェチズム(注1)。

完成されたモノでなく遺された部分への哀惜感はだれにでもあることだ。


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故・長井さんの手造りのトルソ遺作品をブログアップしてそう思った。

また、骨董・古美術への執着・憧れは、視点を変えれば、模倣や復元不可能の美術品に対する正常なfetishism:フェティシズム であることは確かであろう。



 
  トルソ 【torso】


《人体の胴の意。「トルソー」とも》首・四肢のない、胴体だけの彫像。

彫刻用語。ギリシア語のテュルソスに由来するイタリア語で,人間の「胴体」を意味する。美術においては,ギリシア,ローマの遺跡から発掘された,頭部,両腕,両脚の失われた古代遺品の彫像,あるいは最初から独自の美を認めそのように完成された彫刻をさす。後者は 19世紀に入ってから制作されるようになった。


0 s トルソa


〈胴体〉という意のイタリア語から出た彫刻用語。19世紀に,首,手足などのない不完全ないし未完成の彫刻にすぐれた造形美があることが見出され,とくにロダン以降トルソが完成作品として造られるようになった。

彫刻作品(人体)で,頭部や腕,脚などを欠いたもの,また意図的に軀幹部のみを制作したもの。ギリシア語のテュルソスthyrsosに由来するイタリア語。ルネサンス期に多く発掘された古典古代の彫刻の多くは残欠作品であり,トルソであったが,それらは《ベルベデーレのトルソ》(バチカン美術館)の例が示すようにミケランジェロたちを刺激した。しかし,古代人はもちろん彫刻をあくまで完成された作品のみで評価したし,また,ルネサンス期の芸術家たちも,トルソを範として,いわば彫刻のスケッチというべきトルソのボツェットbozzetto(荒彫り習作)を制作したものの,それらを完成した芸術とはみなしていない。


(注1) 正確にはフェティシズムのこと

フェティシズム(英語: fetishism)とは、人類学・宗教学では呪物崇拝、観点から ソーシャル、経済学では物神崇拝と訳される。また、心理学では性的倒錯の一つのあり方で、物品や生き物、人体の一部などに性的に引き寄せられ、性的魅惑を感じるものを言う。極端な場合は、性的倒錯や変態性欲の範疇に入る。




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