余白の人生

青春と白秋 

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 青 春 と 白 秋


 20170713 壱岐島の白崖のように 

                                     
玄界灘に面した初瀬という集落に、県の天然記念物に指定された断崖がそそり立つ。

幅十七、八メートルに渡り、真白な石灰石の中に漆黒の流紋岩脈が垂直に貫入している。

これはまさしく「瀑布大海に注ぐが如し」の景観を呈する。

1985年、英国留学でフランス旅行したとき、ドーバー海峡で目撃した、あの白い崖と同じだ。

古来、岩を愛でることは、東洋人の原点であり終局である。

遠く中国・宋の時代から歴代王朝で山水画が花開き続け、我が国においても雪舟をはじめとする文人たちが好み描いたことは、これを如実に物語る。

岩は超然と世の移ろいを見つめてきたものである。



    青 春 と 白 秋



  秋 風 萬 木 隕 ・・・秋風に萬木枯れる

  春 雨 百 草 生 ・・・春雨に百草生じる

  惟 白 崖 在 岬 ・・・ただ、岬に白い断崖があり

  不 変 太 古 色 ・・・太古の色を変えず

                柳條(イシコロ)自作



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春夏秋冬、季節は巡る。初瀬の白崖は太古の昔よりその色を変えず、超然とそこに在る。かくありたし。

ふと気づくと、私の頭にも白いものが目立ちはじめた。

朱夏を過ぎて白秋のただ中にあり、やがて玄冬を迎えようとする私がいる。

転じて青春という言葉の意味を噛みしめ得る齢となったようだ。

 
現在では、玄冬を迎えて、頭髪全体が真っ白になってしまった。

これが、大自然の岩や石に惹かれ、あこがれるようになった私の原点かもしれない。


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残り少ないわたしの余生を勇気づけるのは石ばかりではない。


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緑青を帯びた青銅器も、古銅も肌は柔らかいが頑強で美しい。

 



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