時事評論

アノニマス (Anonymous):匿名

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0 a 匿名(Anonymous=アノニマス)




 アノニマス (Anonymous):匿名


匿名(Anonymous=アノニマス)で活動する国際的ハッカー集団。
政府や企業に対する抗議活動の手段として、DDoS攻撃(Distributed Denial of Service attack=分散型サービス拒否攻撃)によって、インターネット上の特定のサーバーをアクセス不能にしたり、サーバーに侵入し、データの改ざんや流出を行ったりする。

2010年11月に、機密情報を公開する組織「WikiLeaks(ウィキリークス)」が、アメリカの外交公電を流出したことで、PayPalやマスターカードなど数社がWikiLeaksへの支援を中止した。WikiLeaksを支持していたアノニマスは、不公正な行為が行われたという事実を認識させるための「象徴的行動」として、これら企業のウェブサイトにDDoS攻撃を行い、いくつかのサイトをダウンさせた。

また、11年1月のエジプト反政府デモでは、デモ参加者の情報交換の場となったツイッターやFacebookへのアクセスをエジプト政府が遮断したとして、エジプト政府の情報省のサイトなどを同攻撃によって利用不可能にした。なお、同年4月に起こった「PlayStation Network個人情報流出事件」に関して、ソニー側は、アノニマスが関与していると示唆したが、アノニマス側はこれを否定している。

また、アノニマスは、「Facebookが個人情報を政府機関に売ってきた」として、11年11月5日にFacebookを攻撃すると予告している。

ちなみにアノニマスのメンバーがメディアの取材を受けるときは、イギリスの火薬陰謀事件の首謀者である「ガイ・フォークス(Guy Fawkes)」の仮面をかぶっているが、アノニマスがFacebookへの攻撃を予定している11月5日は、イギリスで、ガイ フォークスに由来する「ガイ・フォークス・デー」と呼ばれる行事が開催される日でもある。
( 知恵蔵の解説 2011年)


 「アノニマス」が暴いた衝撃的な10件

 2015年11月17日

 先日フランスで起きた同時多発テロ事件を受けて、インターネット上でハッキングやクラッキング行為を行っている国際的なネットワーク組織、アノニマスがイスラム国(IS)に「大規模なサイバー攻撃を行なう」と宣戦布告を出したことが報じられた。
 
 ネット上では何かと話題となるアノニマスだが、彼らの手にかかればメール、金融取引、クレジットカード情報、国家機密ですら何もかもが筒抜けなのだという。今回のテロ事件、アノニマスの介入でどうなることやら。更なる混沌が訪れるのか?あるいは終息か?我々は何の手出しもできず固唾をのんで見ていることしかできない。

 ここではかつてアノニマスが暴露してきた最もショッキングな10の秘密を見ていくことにしよう。


10. ウィキリークスをつぶそうとした企業を逆に暴き出す
 セキュリティ業者、HBGary社はウィキリークスの信用を失墜させる計画を練っていた。ウィキリークスは企業システムにハッキングし、その秘密を公開することで企業や政府の不正を防ぐ機能を果たしている。
 
 そのような永遠のパートナーに対するHBGary社の企みを察知したアノニマスは、同社のシステムにハッキングを仕掛け、そのEメールの内容を世界に公開した。それによる騒動が元で、同社のCEOは辞任することになった。HBGary社の目的は、この類の攻撃から政府の安全を守ることだったそうだ。


9. ロシア政府と裏でつながっていた支援グループの真実を暴く

 ロシア大統領ウラジーミル・プーチンに心酔する、ある若者のグループがあった。再選を狙うプーチン氏の選挙キャンペーンの間、同グループは彼の偉大さを喧伝し続けていたが、アノニマスは真実を暴き出した。

 独立して支援していると思われていた同グループは、実は裏でクレムリンとつながっていたのだ。アノニマスは彼らの間でやり取りされたEメールを暴露した。これにより彼らがプーチン大統領の支援者から金を受け取り、反プーチン派のサイトにハッキングを仕掛けていることが明らかとなった。


8. カナダ安全情報局のスパイの居所を暴露

 カナダ安全情報局は世界で最も過小評価されたスパイだろう。米CIAや英SISのように有名でないのは、彼らが目立つことを嫌うからだ。カナダを舞台としたスパイ映画が少ないこともその一因かもしれない。だが、それゆえにスパイ活動には都合がよかった。
 
 しかし、アノニマスは世界中で暗躍するカナダのスパイの居所を暴露してしまった。これは明らかに、ガイ・フォークスのマスクをかぶったアノニマス支持者をカナダ警察が銃撃したことに対する報復だろう。


7. オーストラリア政府と癒着したプロバイダーの顧客データを晒す


 AAPTが何か知っている人はほとんどいないはずだ。AAPTとはアメリカのAT&T社やベライゾン社のようなオーストラリアのインターネットプロバイダーだ。だが、AAPT社はいざとなれば顧客の極秘データを政府に提供する。オーストラリア政府は本人の同意を得ることなくいつでも個人情報を閲覧できるのだ。

 これが気に入らなかったアノニマスは顧客データを公開してしまった。その目的はAAPT社と政府の行いを知らしめ、それを止めさせることだ。『クロコダイル・ダンディー』の海賊版をリリースする程度にしておけばよかったのだが。


6. 公然と差別を行っている教会のメンバーを暴露

 ウエストボロ・バプティスト教会ほど物議を醸す教会も珍しいだろう。彼らは「神はホモを憎む」などと、性的マイノリティや人種への差別を公然と行っている。アノニマスは、この教会に対して、そのメンバーの個人情報を暴露することで対応した。教会の最も熱烈な支持者であっても、見知らぬ人間の来訪は歓迎できないに違いない。


5. FBIとスコットランドヤードのやり取りを暴く

 携帯電話が普及する前は、電話に出た彼女に「愛してる」と告げたら、それが母親だったという悲劇はよくあることだった。FBIとスコットランドヤードの情事を邪魔したのは、他ならぬアノニマスだ。アメリカとイギリスの警察当局は電話でハッカー逮捕のための密談をしていた。アノニマスはこれを盗聴し、「フxxクFBIフライデーキャンペーン」の一環として公開した。花の金曜日的な嬉しさはない。


4. ITセキュリティー会社から顧客情報保護のソースコードを盗み出す

 ビジネスの世界において、顧客を呼び寄せる秘訣は評判である。例えばアップル社は優れたコンピューターを作っているが、発売日前から寒空の下でも行列ができるのは、その評判ゆえだろう。

 ITセキュリティの分野におけるそうした存在はシマンテック社だ。同社は、「あなたの地域の女性があなたに凄く会いたがってます」というようなスパムメールを開けてしまうような不届き者なら、喜んでセキュリティにお金を払ってくれることを知っている。だが、アノニマスはそうではない。

 アノニマスは、シマンテックの顧客のサーバーに侵入し、そのフラッグシップ保護システムのソースコードを盗み出した。そして、FBIが数人のハッカーを逮捕した報復として、これを公開したのである。ソースコードは製品のDNAで、『オースティン・パワーズ』のDr. イーブルのような者の手に落ちれば、容易に悪用されてしまう代物だ。


3. アメリカ国勢調査局から情報を盗み出す

 アノニマスはアメリカ国勢調査局から情報を盗み出した。これはアメリカが各国と締結する貿易協定への抗議だと考えられている。国勢調査局はその威信にかけて調査情報の機密性を守り、必要なデータしか公開しない。これによって将来的に人々が調査への回答を拒むようになれば由々しき問題である。


2. 黒人少年射殺事件関係者の個人情報を暴露

 アメリカ、ファーガソンで起きた警官による黒人少年射殺事件は、人種と政治が絡んだ非常にセンシティブな問題だ。だが、アノニマスにとっては油を注げる火種のようなものだったようだ。

 事件への抗議集会に対するセントルイス群の対応に抗議するために、アノニマスはセントルイス群警察署長の個人情報を公開した。今のところ、署長の自宅前に感謝状が添えられたクリスマスプレゼントは置かれていないようだ。


1. KKKメンバーの個人情報を暴露

 KKKのメンバーは今や戦々恐々としているだろう。アノニマスは彼らがその素性を隠して生き続けることなど許さなかった。KKKに所属する少なくとも1,000人以上のメンバーの氏名を暴露したのだ。

 KKKはインターネットにも進出し、ツイッターには政治家や事業家のフォロワーがいると噂されている。アノニマスが公開したのは、そうしたフォロワーの個人情報だ。情報の信ぴょう性については確認されていないが、関わりのある者が思わず身震いしたことは間違いない。


 日本にもアノニマスは存在するのだろうか?フェイスブックにはアノニマスジャパンを名乗るページが存在するが、彼らはその素性を一切明かさないために実際にいるのかどうかは闇に包まれたままだ。アノニマスもある意味サイバーテロ集団であるという見方は否めない。今回のイスラム国(IS)に対する宣戦布告は、いわばテロとテロの戦いである。イスラム国(IS)も高いIT知識を持つと言われている。両者の戦いに全く関係のない人々が巻き込まれないことを祈るばかりだ。



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