教育評論

未練がましいアンビバレンス感情

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グラデーションの景色 1




 アンビバレンス【ambivalence】


同一の対象に対して相反する感情,とくに愛と憎しみが同時に存在している状態。両価性と訳される。このような状態を精神分裂病のおもな症状と考えたブロイラーの造語で,S.フロイトが借用し,必ずしも病的でない,さまざまな現象の説明に用いた。

〈かわいさ余って憎さ百倍〉ということわざがあるが,われわれはある人を愛しているとき,意識しているにせよいないにせよ,同時に憎しみをももっているものである。たとえば,愛する人が死んだとき,われわれは自分を責めるものだが,それは他方ではその人を憎んでいて,その死を願っていたため,あたかも自分が殺したかのように感じるからである。


 アンビバレンス(両価性・両面価値)


両価性は一般的な人間的経験であり、変化の正常な過程の1段階である。この両価的葛藤を病的状態と誤って解釈し、その人の動機、判断力、知識、精神状態 に問題があると結論するのは、安易な方法である。なぜなら、その人を教育し、正しい行動をとるように説得するだけでよい、ということになるからである。実際、人が変わっていく過程で、両価的状態を経験し行き詰まりの気持ちを経験するのは、普通のことである。

両価性の中で身動きが取れないとき、 問題は持続し、重篤化する。人が変わるためには、この両価的葛藤を解決することが中心的課題であり、両価的状態を検討することは行き詰まりの核心に触れる ことである。これを解決するまでは、変化は遅々として進まず、たとえ変化しても長続きはしない。過ぎゆくときにまかせるしかない。


 次の歌の歌詞(Yuka)がわかりやすく表現している。

 青い月とアンビバレンスな愛

満ちたり 欠けたり うそつきな
それを見るたびに 泣きたくなる
昨日は やさしくて いい子に なれたのに
傷つけてしまうのは どうして?

青い月 連れてかないでよ いとしい人を
恋しくて 憎くもあるから アンビバレンスな愛
お願いよ ひとりにしないで いとしい人よ
狂おしい シルクの夜空と アンビバレンスな愛
あいたい あえない
想い こんなに 抱いて 眠れない all night long…
You are the one for me …I need to be with you

静かな 木漏れ日 手をつなぎ
解り合えた日々 思い出す
破れない沈黙と あなたに背を向けた
今では 押し寄せるよ 孤独が

青い月 照らし出さないで ねじれた心
近いほど 見えなくなっていく アンビバレンスな愛
あのころは 小さなしあわせ 気づけたのにね
欲張りに なってしまったの? アンビバレンスな愛

窓辺に淡い光を放つ 青い月が
空に舞う塵の 創りだした まぼろしならば
この瞳 惑わせる 自分の弱さ、迷いも
拭い去れたならば きっと
もういちど 許しあえるのかな

青い月 連れてかないでよ いとしい人を
恋しくて 憎くもあるから アンビバレンスな愛
いますぐに 迎えにきてよと いとしい人に
伝えたい それでも言えない アンビバレンスな愛

お願いよ ひとりにしないで いとしい人よ
狂おしい シルクの夜空と アンビバレンスな愛
あいたい  あえない
想い  こんなに 抱いて 眠れない
all night long… You were the one for me…
I need to be with you



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